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「働き方」という経営問題―The Future of Work―

仕事量の85%がクラウド化したら
働き方はこんなに変わった

――IT企業アバナードが自ら実践するクラウド経営への道

【第25回】 2016年2月19日
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――開発環境の変化だけでなく、営業、コンサルティングの仕方も変わっているはずです。顧客に対してクラウド化によって業務の何が変わるのかを説明し、導入に踏み切らせる働きかけが必要でしょう。どのように対策していますか。

ミラー 我々がクラウド時代に必要な人材として採用を進めているのが、いまお話したUI、デザイン関連に加え、「チェンジマネジメント」「アナリスト」の計3分野です。

 チェンジマネジメントとは、クラウドのメリットを最大化するために企業の組織を変革することです。たとえば、クラウドによってビジネスの現場から経営幹部まで一元化された情報を見られるようになっても、組織が従来型の上意下達のままでは業務のスピードは上がりません。テクノロジーの変化にあわせた組織に作り直す必要があります。その変革のお手伝いをします。

 またアナリストもたいへん重要です。クラウドやソーシャルの進化で社会が大きく変化する中で、ビジネスの課題も複雑化しています。弊社のアナリストは、どうすれば事業の成果(アウトカム)が出てくるのか、そのためにどんな技術を使うべきなのかを、顧客の事業マネージャーや経営層と一緒に検討する人材です。

――社内システムと、売り込むシステムの両方がクラウド化したことによって、アバナードの業務の進め方はどう変わりましたか。

ミラー 2つの大きな変化が起きました。1つは、常に最新のテクノロジーを利用できるようになったことです。自社サーバーの時代は、大きなアップグレードは数年単位で、個別の機能がバージョンアップしても、対応するOS(基本ソフト)などの検証が済むまで対応できませんでした。それがクラウドの場合は、毎月のように更新される最新の機能をすぐに利用することができます。例えば最近、「Office Delve」というシステム内のデータの検索機能が追加されましたが、リリース当日から全社で使うことができました。

 もう1点は、マイクロソフトのクラウドCRM(顧客情報管理)の活用で、案件の承認業務などがスマートフォンでもすぐにできるようになり、顧客対応のスピードが大きく向上しました。

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「働き方」という経営問題―The Future of Work―

人口減少による働き手の不足と経済・社会のグローバル化が、企業経営を取りまく大問題となっている。そのなかで、企業が競争優位性を築くためのキーワードとして浮上しているのが「ワークスタイル変革」だ。識者への取材や企業事例の紹介を通じて、すべての企業と働く人に問われている「働き方」の課題を明らかにしていく。

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