エントリーシート添削の落とし穴
“添削ループ”に混乱する就活生

 突然ですが、10名のカリスマ美容師がいたとします。彼らに「女性モデルAさんに最も似合う髪型を提案してください」と依頼した場合、全員が同じ髪型を提案するでしょうか。私は10名いれば10名が全く同じ髪型を提案するとはとても思えません。もちろん美容師自身が差別化しようという意識もあるでしょうが、10名それぞれの好みや実績でも変わってくるはずです。Aさんの意向をどこまで汲むかによっても異なります。

 これと同様のことが、就職活動時の応募書類添削でもよく起きます。大学生であれば、就活課の職員やキャリアセンターのキャリアカウンセラーをはじめとして、就職支援企業のコンサルタントやOB・OGやリクルーター、はては家族や友人など、様々な方に応募書類の添削を頼むかもしれません。

 その際に注意すべきなのは、「どのような応募書類にしたいか」、自分でイメージしておくことです。強みとしてこれを分かってもらいたいというのを大まかなイメージでもいいので伝えましょう。

 なぜかというと、添削をするのはプロアマを問わず、それぞれの趣向を持った人間だからです。美容師と同様に「この髪型は避けたい」などの思いを伝えないと、添削者の意向で添削が進んで行くことになります。

 また、当然初めて書く応募書類には不安も感じるものです。1人に見てもらうよりも複数人に見てもらった方が良くなるのでは、と添削を頼む場合に発生しがちなのが、“添削ループ”です。

 例えば、カウンセラーAの添削で「エピソードが抽象的すぎる。もっと具体的に数値を入れて」だったとしてその通りに添削すると、今後はカウンセラーBに「内容が細かすぎて全体感が見えてこない。もっと背景がわかるように補足して」などと指摘される場合も。せっかく見てもらったので、またカウンセラーAに添削を頼むと、前回と同じ添削をされてしまい、更に「前回も言ったのに何にも改善されてない」という追加のお叱りを受けることになります。これが応募書類のループです。