「一流エリート」が受けたしつけの6つの共通点とは?

自制心・思いやり・教養をしつける
1 自制心と他者への配慮をしつける
2 まっとうな金銭感覚を身につけさせる
3 教養と感受性を身につけさせる

親の振る舞いで導く
4 「役割分担」でしつけをする
5 親の会話が、子どもの人間性をかたちづくる
6 子どもは親の真似をする

 単に頭と学歴がいいだけの偏差値エリートと一流のプロフェッショナルを比べたとき、その差の多くが、しつけに起因する「自制心」にあることが多い。

 そのしつけの内容は、「時間に遅れてはいけない」「無駄遣いをしてはいけない」「メリハリをつける(勉強するときはする、遊ぶときは遊ぶ)」「宿題をさぼってはいけない」など多くが基本的な生活習慣に関するものだが、これら自分を律する自律心は社会に出た後で一流と二流を大きく分ける素養であるのは確かだ。

 親からしつけも勉強も何も言われなかった、と語る「一流の人材」は案外多い。私は本書のために、とびきり優秀な友人たちに「いったいどんな家庭教育方針だったのか」としつこく聞きまわってきた。そこでは自主放任だった、何も言われなかった、と言っている人に限って、両親がともに東大と阪大の大学教授だったなど、ご両親が勉強熱心であり、子どもは何も言われなくても親の姿を真似してきたケースが非常に多かったのだ。

 思えば、ビジネスで大成功している出世頭は「両親とも学校の先生だった」というケースが驚くほど多い。もちろん大学教授や学校の先生であることが重要なのではなく、大切なのは親が自分自身の学習習慣や日ごろの立ち振る舞いで、無言のしつけをできているということであろう。
 前章を含め、本書を通じて繰り返し登場するテーマだが、親の振る舞い方の通りに子どもは育つということを肝に銘じておきたい。

 他にも他者への配慮を重視し、誰に対しても敬意をもって丁寧に接するマナーを教えたりと、将来の人間関係を左右するより重要な習慣は、幼少期のしつけで決定づけられるものである。また学歴や金銭など外形的なものだけでなく、人間的な深みと幅の広さを得るための豊かな教養の大切さも、本章では取り扱っている。

 それでは続く第6章の本編で、将来リーダーシップや自制心を発揮するために必要な生活習慣を身につける「人間性教育」の大切さに関して、パンプキンとともに考えていこう。

(*以上の原稿は書籍『一流の育て方』から抜粋して掲載しています)