既存業態とバッティングしない
ターゲットは女性とシニア

――自動車販売業界では、各メーカー系列のディーラーが全国に店舗を構えています。彼らと競合をして、勝ち目があるのですか?

 カーディーラーとは競合しないビジネスモデルを作ることに、心を砕きました。リース車両はディーラーから仕入れるのです。実際、最初は「なんだあれは」というような表情だった地域のディーラーさんも、われわれの販売台数が増えると、話を聞いてくれるようになります。

 われわれのターゲットとする顧客は、主に地方在住の女性やシニアで、生活の足として車を見ている人たちです。こうした人たちは、中古車や軽自動車で十分だし、車の所有権にも興味がない。そして、煩雑な事務作業やメンテナンスのことは誰かに任せたい、というような考え方をします。

 これまでは「車があると便利がいいけれど、あれこれ面倒だしなあ」と二の足を踏んでいたような方々が、当社のカーリースの仕組みを知ると、「これなら、試してみようか」と思ってくださる。つまり、われわれは既存の自動車販売市場の新参者というよりは、既存市場が取り込めていなかった層を開拓していると言えます。

 実際、お客様の10%弱は来店ではなく、ネット上での契約です。販売店に足すら運ばないのです。こうした顧客層は、明らかに従来のカーディーラーの顧客層とは異なるのではないかと思います。

 リース会社ともバッティングしません。なぜなら、法人向けカーリースは以前からある市場ですが、個人向けカーリースはあまり普及していなかったからです。ディーラーともリース会社とも、当社は協力的にビジネスを進めていけます。