この施策の狙いは、大病院は高度で専門的な診療に専念し、軽度で日常的な診療は「かかりつけ医」が担うという役割分担を進めることだ。では、国の思惑通りに患者の受診行動は変化するのか。

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「4月からも、紹介状を持たずに大病院に通いたい(家族を通わせたい)と思うか」の問いに、3割の一般人が「通いたい(通わせたい)」と回答した。

 医師からすれば、大病院と、中小病院・診療所の一番の違いは「医療における役割の相違」だが、一般人の大病院信仰はなかなか根強い。

 戦後すぐに生まれた団塊の世代が、全て75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」に向けて、診療報酬改定ではあの手この手を打ちながら医療制度改革が進められている。

 1人当たりの生涯医療費は、約2400万円。そのうち70歳までに半分、残る半分を70歳以上になってから使う。つまり、数の多い団塊の世代が高齢者になることで、医療費は急激に増える。

 すでに日本の医療費は40兆円規模まで膨張しているのに、まだまだ膨らむというわけだ。医療機関の窓口で患者が支払うカネは、本当に掛かった医療費総額ではない。

 自己負担は1~3割であるため実感しにくいが実際の医療費はもっと高く、自己負担や保険料で足りない分は国の借金で賄っている。要は、次の世代へのつけ回しであり、そのつけ回しもこれ以上許されないほどに財政は逼迫。医療制度改革待ったなしというわけだ。