トンデモ営業や広報に跋扈する
バブル入社組に気をつけろ!

 ここに挙げたのは顕著な事例だが、私には、リスク過敏、前例踏襲、規定盲従、固定観念の行き過ぎというトンデモ事態が、人事や管理部門のみならず、より営業部門に近い領域にまで、じわりじわりと伝播してしまっているように思えてならない。もちろん、リスク管理も、前例を確認することも、規定を遵守することも、悪いことではないし、むしろ必要なことだ。しかし、それらが行き過ぎてしまうと本末転倒も甚だしい。

 人事部門や管理部門の大半が、私の目からみれば、トンデモな事態になっていることに比べて、営業支援部門におけるトンデモな事態はまだ限定的であると言える。しかし時々ではあるが、やはりトンデモな事態が勃発する。営業支援部門におけるトンデモ言動をするメンバーには、いくつかの共通項がある。あくまで、私の観察結果による共通項であるが、それは、

・年齢40代後半から50代
・日本有数の大学を卒業
・外国大学で学んだ経験はない
・転職経験がないか、少ない(この点については例外事例もあり)
・20代、30代は比較的恵まれた処遇を受けていた
・失敗経験がないか、少ない
・営業経験がない

 バブル期ならびにその終焉期に採用され、組織拡大に応じて管理を徹底する使命を背負わされたのが、40代後半から50代にかけての世代だ。素直な、いわゆる学校秀才が組織管理手法をしっかり学んで駆使し続けた結果、その習性が心底染みついた。そんな彼らが、そこから変革せざるを得ない機会に直面することなく今日に至った結果、管理時代のマネジメントから一歩も踏み出せずにいるトンデモ言動を生み出すことになってしまったのではないだろうか。

 まじめで、目標に対して忠実に我を忘れて取り組む分、固定観念に執着する度合いも高い。自律性や裁量というものにあまりモチベーションを左右されない分、地位とか権限というものには固執しがちなので、このタイプが部門を率いるポジションにつくと、タチが悪い。

 かつての管理手法が功を奏していた時代には、彼らはそれなりに成功していたことだろう。しかし、とうの昔に時代が変わったのに、過去の成功体験によってポジションニングされてしまうと、悪影響をもたらすのだ。時代錯誤の管理手法でマネジメントしてしまっては、営業支援部門が営業支援をしない、広報が広報をしないという、驚くべき事態が起きてしまうのだ。