必要最低限のスペック明記で
ファンの獲得・拡大を!

 今回厳選した4本だが、セレクションにかなり難儀した。というのも、裏ラベルなどに表記してあるスペックに使用酵母が公開されていないケースが多かったからである。

 酒造メーカーは「問い合わせがあれば答える、あるいはネットで一部公開している」と回答するが、製品のラベルから情報を読み取ることができないというのはいかがなものか。

日本酒の香りを決定付ける重要な役割を担う酵母の話これこそが理想に近い「裏ラベル」。“情報公開度”もほぼパーフェクト

 全商品を!とはいわないが、少なくとも純米酒・吟醸酒クラスから上位の商品には「原料米、精米歩合、(日本酒度、アミノ酸度、アルコール分)、醪日数、粕歩合、杜氏名、製造年月」などとともに「使用酵母」を忘れずに明記し、情報の公開性をさらに高めてほしい。

 ラベルを判読すれば、(とりわけ勉強熱心な愛飲家なら)試飲しないでも味わいの目安が判定できるレベルに到達できる――それこそが、新世代の日本酒ファンを獲得・拡大するために不可欠な“コンシューマーイン”の発想ではないだろうか。

 なお、今回の記事を構成するにあたっては、独立行政法人 酒類総合研究所 情報技術支援部門・小野玄記副部門長からさまざまな情報&データを提供していただいた。あらためてお礼を申し上げたい。

日本酒の香りを決定付ける重要な役割を担う酵母の話

独立行政法人 酒類総合研究所
http://www.nrib.go.jp/
財団法人 日本醸造協会
http://www.jozo.or.jp/
東京農大 花酵母研究会
http://www.hanakoubo.jp/