3つ目は、メイン商品を売るという正攻法
 自動車や住宅・不動産や、冠婚葬祭等のリピートが少ない業種は粗利が十分にあるので、いきなりメイン商品を販売できるし、またブランドを確立した商品や成長期にある商品は、黙っていても、顧客のほうから商品を見つけてくれるので、いきなり売りたい商品から売っても、顧客が集まる。

 どれが効果的かは、商品や価格によって異なるので、調整期間が必要。収益に直結するので、この実験プロセスを省略すべきではない。

無料であっても最高の驚きを!

 しかし、どの場合でも、重要な原則は、最高のものを、妥協せずに届けることである。今はあまりにも変化のスピードが速いので、顧客が驚き感動して、まわりに話さざるをえないものを提供しないと、すぐに忘れさられてしまうからだ。

 【貧す人】は出し惜しみし、無料だからと、そこそこのものを提供する。

 一方、【稼ぐ人】は妥協せず、無料であっても最高の驚きを提供するのだ。

<著者プロフィール>
神田昌典(Masanori Kanda)
経営コンサルタント・作家。株式会社ALMACREATIONS代表取締役。日本最大級の
読書会「リード・フォー・アクション」主宰。上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士。コンサルティング業界を革新した顧客獲得実践会を創設(現在「次世代ビジネス実践会」)。のべ2万人の経営者・起業家を指導する最大規模の経営者組織に発展。わかりやすい切り口、語りかける文体で、従来のビジネス書の読者層を拡大。「ビフォー神田昌典」「アフター神田昌典」と言われることも。『GQ JAPAN』(2007年11月号)では、「日本のトップマーケター」に選出。2012年、アマゾン年間ビジネス書売上ランキング第1位。著書に、『あなたの会社が90日で儲かる!』『非常識な成功法則【新装版】』『口コミ伝染病』『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』『全脳思考』『ストーリー思考』『成功者の告白』『2022――これから10年、活躍できる人の条件』『不変のマーケティング』『禁断のセールスコピーライティング』、監訳書に、『ザ・コピーライティング』『伝説のコピーライティング実践バイブル』『ザ・マーケティング【基本篇】』『ザ・マーケティング【実践篇】』などベスト&ロングセラー多数。