同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。

【無意識に稼げる人】だけが知っている「自然は真空を嫌う法則」とは?Photo: Adobe Stock

【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い

今回紹介するのは、「自然は真空を嫌う法則」である。

【貧す人】ワインを売るために、ワインの種類を増やそ
【稼ぐ人】ワインを売るために、ワインセラーを売ろ

自然は、真空を嫌う。
だから、大きな器を用意すると、それは必ず埋められていく。

例えば、あなたが、ワインショップを経営しているとしよう。

そこで、ワインをたくさん売りたいとき、【貧す人】は、ワインの種類を増やすが、【稼ぐ人】は、大きな器としてワインセラーを販売する。

するとワインセラーを買った顧客は、棚スペースを埋めるために、ワインを買うようになる。

あなたが今扱っている商品・サービスについて、どんな「大きな器」を用意できるだろうか?

目の前の自分が扱っている商品・サービスだけでなく、今まで思いもしなかった価値観についても考えてみよう。

「真空」を設計できる人、できない人

また、「自然は真空を嫌う法則」が当てはまる例は、他にもある。

例えばスタンプカード。テクノロジーの発達でLINEなど、デジタル空間でもスタンプを扱えるようになった。このスタンプカードを使うときのコツをこっそり教えよう。

間違っても、白紙のスタンプカードを渡しちゃダメ。
最初から1つか2つ、スタンプを押しておくのだ。
そして、なるべく早いタイミングで、特典やプレゼントが受け取れるようにしておく。

例えば、10個スタンプを貯める場合、5個貯まった時点で、何らかの特典がもらえるようにしておく。

さらに、渡すときには、最初からスタンプを2つ押しておく。
そうすれば、あと3回購入するか、来店するかで特典がもらえるわけだ。
商品・サービスや価格帯によってスタンプを埋める回数は変わってくるが、埋めたくなるよう真空を設計しておこう。

ちなみに、顧客リストも真空を嫌う。大きな取引先がなくなった後、すぐにもっと大きな取引先ができたという経験はないだろうか。

自分の価値観に合わない顧客と無理してつき合うより、おもいきって整理してみよう。

すると、その真空を埋めるように、価値観の合うもっといい顧客が入ってくるだろう。

肝心なのは、先に空けること。
残念ながら、いい顧客がきてから空けようとしても無理。

スペースは先につくらないと、入ってこない。

(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)