自民党の女性議員はぶりっ子ばかり
民進党の女性たちは気骨がある

 とはいえ、国民の付託を得て当選した国会議員の集団である。当然、良いところもあるはずだ。鈴木氏は、次のように指摘する。

「民進党の良いところというと、まず、生きのいい女性議員が多いところでしょう。自民党の女性議員というと、稲田朋美さんや高市早苗さんなどの安倍ガールズが象徴的ですが、自民党という厳然とした男社会の中で、媚びないとやっていけないようなタイプが多いんじゃないでしょうか。昨年9月の自民党総裁選への出馬を画策したことで、安倍首相とは距離のある野田聖子さんですら、今年2月に開かれた1993年衆院初当選議員の同期会で安倍さんと対面し、『怒っている?』『私のこと嫌い?』などと尋ねていました。決起して欲しいんですけどね。

 一方、民進党の女性議員は、自民党とは逆で男性に対して物怖じしないタイプが多いです。機関銃のようにまくしたてる蓮舫さんや、かつて小泉純一郎首相(当時)に対し、『ソーリ、ソーリ、ソーリ』と12連呼もして答弁を迫った辻元清美さん、待機児童問題を告発した個人ブログ『保育園落ちた日本死ね!!!』を国会で紹介するなどして注目を浴び、頭角を現してきた初代政調会長の山尾志桜里さんなどです。

 山尾さんは、東大法学部卒の元検事で、小学校の時にはミュージカル『アニー』の主役に抜擢されたという才媛です。この人は非常に攻め方が理路整然としていますね。安倍さんは、蓮舫さんや辻本さんのようにガンガン攻めてくる人は苦手ですが、理詰めで攻めてくる山尾さんのようなタイプも苦手だと、首相側近が言っていました。

 私が山尾さんを評価しているのは、彼女の持っている胆力です。

 民主党は、選挙で日本労働組合総連合会(連合)の支援を受けていますが、連合には電力会社の労組で原発推進派である電力総連も所属しています。

 民主党はこれまで原発ゼロを掲げながら、多くの議員が選挙になると組織票欲しさで電力総連からの支援をもらうという矛盾したことをやってきました。一方の山尾さんは『私は電力総連の支援を受けません』と宣言しています。こういう人は民進党でも極めて少ないです。実際に山尾さんは、電力総連の支援を受けずに戦い、2期目の2012年の選挙で一度落選、14年の総選挙で当選し復活しています。このように票欲しさでブレたりしないところは、民主党内で非常に評価されています。山尾さんは、最近、ガソリン代の使用問題が騒がれていますが、将来有望な民進党議員の1人であることには変わりありません。

 一方、安倍政権は『女性が輝く社会』を掲げているものの、2月に国会議員として初の育児休暇の取得を表明したにもかかわらず、妻の金子恵美衆院議員の妊娠中に女性タレントとの不倫が発覚した宮崎謙介議員が辞職に追い込まれたり、保育園不足で女性が満足に活躍できないことを告発するブログ『保育園落ちた日本死ね!!!』が注目されるなど、今の政権下では、女性が活躍できない現状が浮き彫りになっています。

 それに対して『民進党は女性が頑張っているね』と有権者も見ているので、女性という視点では民進党には追い風が吹いているのではないかと思います」