ゲス不倫は個人や2回生の問題?
この一週間は多くのメディアが、宮崎謙介元議員のゲス不倫に関して凄まじい量の報道をしましたが、個人的にはその多くがちょっと突っ込み不足であったように感じます。
というのは、多くの報道のトーンが、“国会議員という選ばれた立場の人がよりによって奥さんの出産のタイミングで不倫”という、確かにその行為自体は論外ではあるものの、ワイドショー的な切り口に終始していたからです。
また、政治評論家の中には、ゲス不倫が起きた背景として、“2012年当選組の国会議員は風だけで当選して苦労を知らないし、政治家としての教育をしっかりと受けていない”とコメントした人たちもいます。
確かに正しいポイントではありますが、株安と円高が進み、また昨年10~12月期の経済成長率がマイナスとなった今だからこそ、ゲス不倫が示すより深刻な問題点を意識すべきではないでしょうか。それは、政権与党である自民党が全体として緩んでいるということです。
例えば、そもそも何故宮崎氏は、報道されているように不倫相手に1日に400通ものLINEメッセージを送ることができたのでしょうか。おそらく本人がどうしようもない女好きであったこともさることながら、ヒマだったことも大きな要因ではないかと思います。
しかし、本来、国会議員の2回生というとまだ雑巾がけ真っ最中ですから、週末は選挙区で支持者回りをして、平日は国会や党の部会への出席などで目が回るほどの忙しさのはずです。それにも拘らず、宮崎氏がヒマでいられたのはどうしてでしょうか。