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 ケアマネジャーと相談し、介護プランを作成した。母は、リハビリもかねて週に3回デイケアに行くことになった。父も認知症の症状を少しでも遅らせるためにデイサービスに通うよう進められたが、ああいうところは性に合わないと、すぐに行かなくなってしまった。

 生活の面では、週に数回1時間程度ヘルパーさんが来てくれることになり、買い物や掃除などは手伝ってもらえることになった。

 今後のことを考えると、気持ちが暗くなるが、ケアマネジャーさんも親身になって考えてくれるし、ヘルパーさんは細かなことまで気がつく人で母と相性がいいのが救いだった。

 1ヵ月ほど、介護休業をとったあと、仕事に復帰した。仕事を始めてから、これまで、こんなに長期間休んだことはなかった。まさか自分が親のことで仕事をこんなに長期間休むことになるとは思っていなかった。1ヵ月休むためには、自分の仕事を見える化して、部下や他のマネジャーにもある程度、仕事のシェアが必要だということを実感した。今回の母の入院は、準備もできていない中での休みだったため、バタバタし、部下にも迷惑をかけたが、これからも親の介護のことでいつ休みをとらなければならないかわからないし、仕事のやり方も考えていかなければならない。

 また、これまで部下が休むことや早く帰ることに、まったくといっていいほど理解を示していなかった自分を反省した。たった1ヵ月休んだだけだが、それでもこれまで二十数年間で築き上げた仕事の価値観が変わっていくような気がした。部下にも色々プライベートでの事情があると思うと、これからは仕事以外のことも時々話す時間をとろうと思った。

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介護と仕事を両立している人は
どんな方法をとっているのか

 介護との両立をしながら仕事をするには、どうしたらいいのでしょうか?

 まず、仕事と介護の見える化をするために、自分の生活と介護の時間をできるだけ区別する必要があります。同居でも、四六時中介護に振り回されるのではなく自分の時間を意識してとることが大切です。