三陸のとある町の病院は、高台に位置していて津波被害から逃れることができた。病院なので建物も頑丈で地震による倒壊もなかった。しかし、そのことで(これもまた)救援物資が支給されず、約300床の病院の入院患者、医師や看護師などのスタッフが完全に困窮してしまった。その病院の院長(経営者)はたまたま僕の友人だったことから、その事態を知ることになり、必要としている物資のリストを送ってもらい、ネットで呼びかけて調達し、彼の病院に送り続けたが、つまりはそれだけ大きな病院でも支援の手からこぼれてしまうこともあるのだ。

 今回の熊本地震でも、同様のことが起きることは十分に考えられる。だからこそ、大きな支援組織に寄付することも大事だが、小回りが利き、特定の被災者のニーズを汲み取れる小さなボランティア団体の活動も必要になると思う。僕も仲間たちと一緒に、そのようなピンポイントで支援ができるプロジェクトを準備中だ。僕がプロデュースする女性支援NGO「ガールパワー」をベースに、他団体とのコラボを協議している。

 ひとつは医療関係のプロジェクト。前述した東北の病院のように、支援の手が届いていない病院の情報を収集し、広く多くの人たちに支援を呼びかけるプロジェクトだ。これは、九州大学医学部を卒業後、都内の病院に勤務する若き医師・進谷憲亮氏が運営する、医療者と医療者以外の人たちの交流を目的とした勉強会「Joy'N US」との共同プロジェクトとなる。

 まずは被災地の病院の状況、ニーズを把握するために情報収集を行う。被災地ではすでにいくつかの病院、クリニックが地元の被災者支援を始めているが、それぞれがバラバラに動いているので全体像が把握できないし、支援の輪も拡がらない。そこで、こうした問題を解決しようというわけだが、まずは現地の病院の情報を得たい。読者のなかに、熊本または大分の被災地の病院関係者がいたら、ぜひご連絡をいただきたい。

 もうひとつのプロジェクトは、女性支援NGOらしく、被災地のママさん支援を行ないたいと思っている。こちらも同様、読者のなかに、被災地のママさん、あるいは現地でママさん支援を行なっている団体の方がいれば、ぜひご連絡いただきたい。

 支援プロジェクトの中身に関しては関係団体と協議中のため、具体的なことをいまの段階でお伝えできないのは恐縮だが、まずは被災地支援に情熱を持つ者同士がつながることが重要かと思っている。詳細は「ガールパワー」のウェブサイトに掲載していくので、医療支援、ママさん支援に関心のある方はぜひご覧いただきたい。

*女性支援NGO「ガールパワー」ウェブサイトはこちら