職場の「シュガー社員」は、婚活でも「シュガー男」。

職場のシュガー男は婚活でもシュガー男

 そう看破するのは、金融関連会社に勤める斉藤正志さん(仮名・38歳)。学生時代からなかば趣味で続けてきた合コン幹事の経験を生かし、後輩たちの婚活に一肌脱いでいる。今では「ひとり結婚紹介所」を自称するほどだ。数年前まで、彼のマッチングによる成婚率はおよそ10%と、なかなかの実績だった。

 ところがここ最近、成婚件数がぐっと下がってきたという。

 「条件にこだわりすぎる女性側にも問題があるんですが、どうも男の言動がおかしい。自分から見ると、首をかしげてしまうようなリアクションをしているんですよ」

 女性たちから寄せられるクレームを聞いてみると、どうやら部下の面々は、婚活の場で仕事の癖をフルに発揮しているらしい。たとえばこんな具合だ。

【“指示待ち型”部下Aの場合】

 「土曜日の12時に代官山で待ち合わせして、さあ、これからどこへランチに連れて行ってくれるのかなと思ったら、『オレ、昼飯は食べてきましたけど?』。ランチを一緒にするなんて聞いていなかったから、って言うんです。おまけにそのあと映画を観たら、お茶をするでも食事をするでもなく、まっすぐ帰っちゃったんですよ!」

【“プライドが高く打たれ弱い”部下Bの場合】

 「『今週土曜日、会えませんか』というデートのお誘いのメールが来たので、急いで返信したんですけど、待てど暮らせど返事はなし。何度電話しても出てくれないし、困っていました。やっと出たと思ったらプリプリ怒っていて、『キミの返信メール、ボクのメールより短かった。バカにされたような気がした』だって……」