都市伝説2:お店の待ち行列が減っているのが不人気の証拠

 以前はスシローの店頭に行くと、待合スペースに入れないくらいの人が溢れていた。ところが最近は、待合室が比較的空いている感じがする。客としては嬉しいが、これって既存店がさびれかけている証拠じゃないの?

 確かにスシロー、くら寿司、はま寿司では待合スペースの混雑がかつてに比べて驚くほど緩和されている。それと比べて売上で一番苦戦しているかっぱ寿司の待合スペースが一番混んでいるのが不思議に見えるだろう。なぜなのか?

 それはかっぱ寿司以外の3強では、スマホ予約を導入しているからだ。家を出る前にあらかじめスマホで予約をいれておけば、自分たちが呼ばれる推定時刻が表示されるから、わざわざお店まで行って長時間待つ必要はない。

 携帯予約が進んだ分、店頭の行列はバーチャル化した。店頭の待合スペースだけを見ているとあまり混んでいないように見えるから、むしろそれを見て来店する人のことを考えると実際の待ち行列は以前よりも増えているはずだ。

 かっぱ寿司だけはなぜかこの導入が遅れ、ネット予約は一部の店舗がホットペッパー上で行えるぐらいにとどまっている。お店の前の実行列が多いということは、逆にかっぱ寿司の経営の足をひっぱっているのかもしれない。

都市伝説3:既存店に成長余地はない

 回転寿司がいまだに人気なのはわかった。しかしこれだけ混雑しているということは、裏を返すと既存店の成長余地はないということ。だとすればこれからの成長はどれだけ新規店舗が出店できるかどうかにかかっている。その意味では未来の成長余地は小さいのではないか?

 この見方も実は間違っている。ここ数年の回転寿司の成長は、新規店舗の寄与もさることながら、回転寿司のファミレス化による既存店の客数増が大きく寄与している。

 その象徴が午後のアイドルタイム(客足が減る時間帯)に増加した高校生たちの来店だ。以前はファミレスでコーヒーを注文しながら放課後の時間をつぶしていた彼らが、現在では回転寿司で時間をつぶしている。

 ファミレスと違い、一皿100円の回転寿司は財布にもやさしいし、なにしろ寿司だけではなく、ケーキもアイスも100円で回ってくる。ドリンクバーがないという点ではややイタイが、不調のファミレスよりも、高校生という新規需要でも回転寿司は好調なのだ。

 飲食店経営の勝負は回転率にある。ランチ、ディナー以外に午後の時間帯まで顧客がぎっしりと訪れてくれれば、まだまだ既存店の売上向上余地がある。その観点では、まだドリンクバーが置かれていないところをみると、午後の時間帯には主婦層を含めさらに客数増加の余地がありそうだ。