ダイヤモンド社より発売され、早くも増刷が決まった『外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣』よりその一部を抜粋してお届けする。
「ヨガが女性のもの」なんていうのは日本だけ
アメリカ在住期間も長い、起業家の康井義貴さんもヨガの実践者だ。
なぜ、ヨガを始めたのかを聞くとこんな答えが返ってきた。
「ひとつは体調管理ですね。ビジネスはいわばマラソンなので、今後何十年とやっていくためにカラダ作りというのは必須だと思っています」。
アメリカの経営者は、ほとんどがランニングやウエイトトレーニング、ヨガなど何らかのワークアウトをしている。健康への意識が高いのだ。
日本で男がヨガをやっていると違和感を持たれることもあるが、世界に目を向けると、ヨガが女性のものだという認識はまったくない。
アメリカのヨガ人口は男女合わせて2000万人以上で、実に15人に1人はヨガをやっている計算だ。
世界には、日本でいうラジオ体操のような感覚でヨガに取り組んでいる人が多くいるのだ。
おすすめは筋トレとヨガのハイブリッド
それでも「ヨガは軟弱なもの」「女性に混じってやるのは恥ずかしい」と考える男性もいるかもしれない。では、女性はヨガをやっている男性をどう思っているだろうか?知り合いやスタジオの会員に聞いてみたことがある。
するとこんな意見が寄せられた。
「心に余裕がありそう」
「見た目がたくましく、さらにしなやかさがあるのでグッとくる」
「ナチュラル志向で優しそう」
「中身に芯があって男らしそう」。
女性はヨガをしている男性に対して知的で優しく、ソフトなイメージを抱いているようだ。印象は悪くない。
私はこれからの時代、男性には筋トレとヨガのハイブリッドをオススメする。
とにかくガンガン鍛えて筋肉をつけてマッチョになろう、という時代は終わった。某CMのように筋肉を見せびらかすような姿勢はダサいとすら思う。
経済も右肩上がりの時代は終わり、「とにかく稼ぐ!」といったマッチョ思考では、これからの時代に活躍することは難しいだろう。
もちろん、筋トレが無駄だとは言っていない。とても大切なものだ。しかし、一方で、柔軟性としなやかさ、洗練された精神性を身につけるヨガにも取り組んでほしいのだ。
大きな変化が訪れ、新たな価値観が求められている今こそ、筋トレとヨガのハイブリッドスタイルで時代を乗り切ってほしい。