発売後1週間で増刷が決定した話題の1冊、『外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣』(ダイヤモンド社)より、その一部を抜粋してお届けする。
世界のエリートが取り入れ始めているヨガの習慣
スティーブ・ジョブズが禅に傾倒していたのは、有名な話だろう。
同時に「ヨガ」にも興味を持ち、彼の愛読書は『あるヨギの自叙伝』(ヨギとはヨガの修行者のこと)だったという。
若いころは部屋の天井裏に瞑想室をつくり、毎日瞑想していたそうだ。
ジョブズは若いころからミニマリストで、その思想はアップルのシンプルで魅力的な製品にも反映されている。
IT企業のメッカ、シリコンバレーでは一流企業がヨガを研修プログラムに取り入れ始めている。
アップルではヨガのクラスを社内で行なっていると聞く。
また、グーグルではヨガの思想を取り入れたリーダーシッププログラム「Search Inside Yourself」を開発して実行している。
世界のエリートが次々とヨガの習慣を取り入れ始めているのは、偶然ではなさそうだ。
ヨガとはざっくり言えば「ポーズ+呼吸+瞑想」
ヨガとは、人間がよりよく生きるために先人が編み出した手法だ。大雑把に言えば、主に「ポーズ」「呼吸」「瞑想」の3つから成り立っている。
ヨガと聞いて最初に思い浮かべるのが、インド人がやっていそうなポーズだろう。ヨガの用語では「アーサナ」という。
あらゆるポーズを行なうことで、身体的にはストレッチの効果がある。柔軟性が高まり、全身の血行も良くなって、体にいい影響がある。こわばった筋肉をほぐすことで、ゆがんでいた姿勢も元に戻る。
姿勢が良くなることで、猫背だった人の背筋は伸び、狭くなっていた胸郭は広くなる。よって肺も大きくふくらむようになり、呼吸が深くなる。
ヨガの要素の2つ目は、この「呼吸」だ。ヨガを習いに行くと、しつこく言われるのが「呼吸に気をつけなさい」ということだ。あらゆるポーズをとりながら、ゆっくりと鼻からお腹に空気を入れ、その後ゆっくりと鼻から空気を出す。
現代人の呼吸は基本的に浅く、早い。それを意図的に深く、ゆっくりと行なうことで心身に与える好影響は計り知れない。