周囲から見て「困った人」とレッテルを貼られやすいバブル世代の“バブルさん”、ゆとり世代の“ゆとりちゃん”。当連載では、そんな2つの世代を対象に、就職氷河期世代の“氷河期くん”(またはその他の世代)が会社の人間関係をどううまく対処すべきなのかを研究していく。親愛なるバブルさん、ゆとりちゃん、どうか温かい目で見守って欲しい。そして同志である氷河期くんには、ぜひ考え方の合わない上司&部下に対処するときに、参考にしていただきたい。

 今回はゆとりちゃんへの取材。23歳、今年4月に広告代理店へ入社した山本くんにお話を伺うことにした。当連載で年下の男性への取材は初めて。社会人1年目、同性、しかも年下と、先輩風を吹かせたくなってしまう雰囲気だ。しかし、後輩に対してはできるだけ優しく、相手の意見を尊重しながら話す、というのが僕の信条なので(山本くんの会社は僕の会社より規模が大きいから、いつかこちらが仕事をもらう立場になるかもしれないし)、できる限り相手に無駄な緊張をさせず本心を引き出すための細心の注意を払いながら、都内のとある私鉄駅の駅前の居酒屋でお話を伺うことにした。

<今回のゆとりくん>
山本 誠二 さん(仮名)
年齢:23歳(1987年生)
業種:中堅規模の広告代理店
最終学歴:都内国公立大学卒
出身:愛知県
現在の住まい:世田谷区(独身、一人暮らし)
家族構成:(父、母、自分、弟)

ゆとりちゃん、もの申す
「上司は仕事の話しかしない!」

――社会人1年目。会社はどう?

 いやー、毎日発見の連続で面白いですね

――大学時代の仲間と飲む機会も多いだろうけど、仲間と比べて自分が置かれた今の状況って良いと思う?悪いと思う?