Q民主党と共和党はどっちが強いの?

 8月から本格化する本選では、民主と共和のどちらが強いのだろうか。実は、民主・共和ともに支持基盤が強固でほぼ確実に取れる州を抱えており、勝敗は、どちらに転ぶか分からない接戦州(スイングステート。左右に振れる州の意)を取れるかどうかで決まる

 下図は、1992年以降の6回の大統領選の結果を基に作成した民主と共和の勢力図だ。民主が優位に立つブルーステート(同党のシンボルカラーにちなむ)は16州(ワシントンD.C.を含む)で代議員数は198人。対する共和優位のレッドステート(同上)は23州で代議員数は191人となっており拮抗している。

 従って本選の勝敗は、残り12のスイングステートの149人の代議員をどれだけ取れるかで決まる。特に、選挙人の配分が多いスイングステートであるフロリダ州が鍵となる。ただし、両党が抱える優位州は時代とともに変化する。南部はかつて民主の牙城だったが、今は共和が強い。優位州だからといって安心はできないのだ。