コラム
トランプは人材募集中
次期政権に入閣しそうなメンバー

誰が大統領になろうと、有力な閣僚が脇を固めなければ政策は実現できない。候補者との親しさや選挙への貢献度から、次期政権の中枢メンバーを予測した。

 ヒラリー・クリントン氏が大統領になる場合、閣僚に選びそうな人材は粒ぞろいだ。しかも、オバマ政権が進めたアジア重視への転換を支えたカート・キャンベル氏ら知日派がそろう。日本政府や経済界が、クリントン氏の大統領就任を期待するのはこのためだ。

 他方、トランプ氏の閣僚候補については、外交政策アドバイザーのチームがようやく発表されたばかりで、政権の全容は不透明なままだ。日本との関わりが深い人物も今のところ見当たらない。

 米国でもトランプ政権の人材は不安視されている。米紙「ウォールストリート・ジャーナル」は、トランプ氏のアドバイザーについて、「よく知られた人物ではない」と辛口の評価だ。