<解説1>
 実は公職選挙法では携帯電話やスマホの出現は想定していないこともあり、その結果、これらの行為が法的にどう解釈されるのかは、判断が分かれる場合もあるようだ。が、私なりに解説をすると、以下のように考えられる。

 このケースに関係するのが公職選挙法の「投票所の秩序維持」という項目だ。法律上は誰にも迷惑をかけておらず、OK。ただし多くの選挙管理委員会では秩序を守る観点から「法律では禁止されていないが、ご遠慮をお願いする」という対応になっている。必要以上に目立った行動をとっているとその場で注意されるはず。インスタグラムも普及してきているが、どこでも写真をパシャパシャ撮るのは控えよう。

<事例2>
 神妙な顔で投票用紙を受け取り、ブースで記入をしようとしているところでスマホに彼氏からの着信があった。あわてて電話に出るあなた。

「あー、今、選挙中。オウサマ党のオウケノイチロウ候補に投票してるの!」

 とまさに投票中の状況を彼氏に電話で話したらアウトかセーフか?

<解説2>
 これは他人に迷惑をかけているという点で問題。投票所は公共の場。電車の中では携帯電話で話をするのを控えなければならないのと同じことだと考えよう。たいていの場合「投票所では携帯の利用はお控えください」と言われる。

 投票所の管理者に即座に制止されるはずだが、もし無視して座り込んで話し続けた場合はどうなるだろう?この事例のように他の投票者に聞えよがしに候補者の名前を叫ぶと、公職選挙法の「他人の投票に干渉する行為」に抵触するので、すぐにつまみ出されてしまうだろう。

<事例3>
 そのまま電話を続けるあなたに対し、

「オウサマ党?やめとけやめとけ。カクメイ党のゲバボウフッタ候補にしとけ」

 と彼氏が言うので、つい、電話口で大声で、

「ゲバボウフッタ候補に投票すればいいの?」

 と投票所の中で確認するあなた。あなたもまだ投票前だし、となりのブースには別の有権者が投票中。この発言はアウトかセーフか?