農業体験から駐車場まで
アイデア次第で手堅い収入に

 では、シェアリングビジネスは実際に、個人が参入してどのくらい儲かるのだろう。それについて、クラウドソーシングサービス大手のクラウドワークスが2月に公開した決算説明資料の数字が、大きな話題となった。昨今の情勢から、波に乗っているビジネスモデルと思いきや、ふたを開けてみれば、平均月収20万円以上を達成したユーザーは、たった111人しかいなかったのだ。

「クラウドソーシングというのは、空いた時間でお小遣い稼ぎをしたいという人が多いので、それだけで生活できるという人は多くはないようですが、年収1位の30代女性の翻訳家は2025万円、2位のウェブエンジニアの男性は1486万円でした。クラウドワークスは、クライアントもユーザーも契約額も右肩上がりですから、これからどんどん稼ぐ人が出てくるはずです」

 とはいえ、年収2000万円というと、あくまで特別なスキルを持った人のケースであって、実感が湧かないかもしれない。もっと誰でも稼げる可能性はないのだろうか?

「弊社のシェアリング事業の1つに、地域ならではの観光体験を提供するTABICAというサービスがあります。主に農業体験を売りにしているサービスなのですが、たとえば、トマトやブルーベリーを栽培しているホストのケースですと、家族連れなどのゲストと一緒に作物を採って、終わったらバーベキューをする。それで、月に10~15万円ぐらいの収入を得ています」

「他にも外国人が教える料理教室のTadakuというサービスもあります。フランスやイタリアなどの外国人と一緒に本場の家庭料理をつくって、一緒にいただくというものです。人気ホストは月20~30万円程度稼いでいます」

「もう1つ、当協会に加盟している軒先株式会社が運営する軒先パーキングという駐車場シェアリングのサービスでは、東京スカイツリー周辺に登録していただいている駐車場で、稼働率8割程度、1日3000円ぐらいの売上が出ています」

 シェアリングエコノミーは、自分が持っているスキルやモノ、スペースをシェアするものが多く、組織化や規模を拡大するのが難しいのかもしれない。とはいえ、大儲けとまではいかなくとも、個人のサイドビジネスとしては、そこそこの収入にはなると言えそうだ。