人材育成は新卒だけではなく
キャリア採用を強化


多田 さて、御社含め、歴史あるメーカーでは新卒を採用し、彼らを長期に育成していくという文化が強いのではないかと考えていますが、キャリア採用の強化はここ最近取り組まれているのでしょうか。

龍野 以前から外部連携・活用を推し進めています。例えばM&Aや資本提携により、セキュリティ専業企業と連携しています。自社で人材を育成するだけではどうしても数に限りがあり、コストも時間もかかる。お客様からのニーズに応えきれなくなります。

 また、近年は事業部門と人事部門が密接に連携することにより、キャリア採用にも積極的に取り組んでいます。これは日本国内に限った話ではなく、海外市場においても同様です。事実、私たちは、シンガポールや南米など、海外でもサービスを提供しており、現地のセキュリティ人材を獲得・育成する動きをより活発化しています。

多田 NECグループには、外部から採用した方が活躍できる風土や、重要なポジションに抜擢される仕組みなどは存在するのでしょうか。

龍野 私がERP事業部長だったとき、当時の上司はキャリア採用で入社した方でした。本人は後にグループ会社の社長も務めています。私自身も百名単位の面接を人事に任せきりにせずに自分で行っていました。これらは10年位前のことです。昨年は当社執行役員をキャリア採用で獲得しています。

 本当に優秀な人材を発見できれば、積極的に採用しようという考えが定着していますし、新卒、中途の垣根なく、上を目指せるチャンスがあるのがNECグループの良い点だと思います。

 特にサイバーセキュリティは近年、急速に社会的ニーズが高まっている分野なので、早くから活躍できるチャンスも大いにあります。また、当社のサイバーセキュリティ技術者には多様なキャリアパスがあり、トレーニングプログラムも充実しています。キャリア採用で入社するサイバーセキュリティ技術者にとっても、きっとキャリア形成にとって大きなプラスになると確信しています。

多田 最近、採用戦略=経営戦略だと言われています。かねてから人事に現場の本部長職位の方が携わっているというのは驚きでした。本日はありがとうございました。