全国に複数ある「道の駅発祥の地」
山口県の「道の駅阿武町」が最有力

 ところで、最初の道の駅、「元祖、道の駅」はどこなのでしょうか。実は全国には複数の「道の駅発祥の地」があるのです。

 それぞれに理由はあるのですが、一番信頼できそうなのは山口県の「道の駅阿武町」のようです。

 平成2年1月に広島市で開催された「中国地域づくり交流会」のシンポジウムで「鉄道に駅があるように、道路にも駅があってもいいのでは」という提案が山口県阿武町のある牧場の社長からなされました。

 この提言に行政が動き、全国数ヵ所で道の駅の社会実験を行い、当時の建設省が平成5年4月に全国103ヵ所の道の駅を登録したのが第1号のグループです。

 当初、行政が道の駅の全国展開を始めた目的は、道路に休憩所を設けて交通事故を減らすことでした。

 ですから、24時間使えるトイレと休憩所、それに買い物や食事ができる施設を設けた、いわゆるドライブインのようなものだったのですが、道の駅の数が急増するとともに、中身も大きく変貌してきました。

 今では、温泉施設、公園、イベント会場、グルメパーク、そして宿泊施設や博物館などを併設した、まるでリゾート施設のような道の駅まで誕生しています。

 これにより、道の駅に遊びに行く人も増えました。つまり、道の駅自体が「目的地」になってきたのです。

リゾートのように家族で1日過ごせる
「ろまんちっく村」や「川場田園プラザ」

 リゾート施設のように家族で一日中過ごせる道の駅は全国にたくさんできました。その代表例として、栃木県の「うつのみやろまんちっく村」と、群馬県の「川場田園プラザ」を紹介しましょう。

「うつのみやろまんちっく村」は敷地総面積が46ha、東京ドーム10個分に相当します。

東京ドーム10個分の広さがある「うつのみやろまんちっく村」

 “集落のエリア”“森のエリア”“里のエリア”という3つのゾーンに分かれており、ショッピングやグルメ、温泉が楽しめ、さらに宿泊施設もあります。

 森のエリアでは森林浴のできる散策コースが複数あり、里のエリアには広いドッグランや、農場体験などいくつかのプログラムも用意されています。