35年で100種類以上も誕生!
会議は1時間以内で終わらせる

「ガリガリ君広場」で食べ放題になっているガリガリ君。種類はこれまでに100種類以上に上るという Photo by T.U.

 1981年の発売開始から今日に至るまでの35年間に開発した「ガリガリ君」は、100種類以上に上るという。おなじみの「ソーダ味」を基本に、年間12種類以上、1ヵ月ごとに新作が加わる。店頭に並んでいるのは「多いところで10種類くらい」だそう。近年はコンビニのみならず、イオンなど大手スーパーでの取り扱いも増えている。

――企画会議はどんな感じで?

「会議室の中で決めるというよりは、それぞれのアイディアを持ち寄って、日常会話の延長線上で話す感じでしょうか。時間は1時間以内。長くやってもいいことなんて、1つもない。それよりも、会議に入る前に一人で考える時間とか宿題をこなす時間とか、そっちの方が大事です。いいアイディアは移動中とか、生活の中で浮かぶことが多いと思いますよ」

――決め手となるポイントは?

「基本は面白いか、面白くないか。それと、本人の熱量でしょうか。うちは言いだしっぺに任せる会社なので、熱量がないとやりきれないんですよ」

――これはイケそう、これはダメというのは、ある程度、わかりますか?

「どうでしょうね。自分の中でやってきたバランス感覚みたいなものは大事にしていますけれど。例えば、冒険的なものはなるべく冬場に出すとか。夏場はどうしても数字を上げないといけないですからね。そういうところは、けっこう考えながらやっていますね」

――噂では、赤城乳業では正社員を“越冬社員”と呼ぶとお聞きしたのですが。

「それはネタです、ネタ。PR用のネタ(笑)」

――ネタですか……。いたるところにネタが仕込まれていて、トリッキーですね。

「いろんなメディアさんから取材が入って『ガリガリ君の新しいネタお願いします』って言われるんですけど、今年はもう、ネタがないんですよ(笑)。うちは隠し事なく、全部、お話ししているんで、検索すると出てきちゃう」

 たしかに、ウェブ上にガリガリ君関連の記事は多い。だが、その手には乗らないぞ、と気を引き締める。我々はあくまで、まじめに戦略を探りに来ているのだ。ネタに惑わされてはいけない。ということで、次回もしつこく質問を続けようと思う。

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