スマートエイジングライフ
自律神経を整えると仕事がうまくいく 小林弘幸
【第1回】 2016年7月29日
小林弘幸 [順天堂大学医学部教授、日本体育協会公認スポーツドクター]
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夏バテを招く自律神経の乱れには「音楽」が効く

今年の暑さもいよいよ本番、すでに夏バテになっていませんか?

 日々の暑さが増し、「なんだか疲れが取れない」「食欲がどうしてもわかない」という人も多いと思います。このような症状は一般的に“夏バテ”と認識されますが、実は夏バテの大きな原因は「自律神経にある」というのをご存じでしょうか?

 そもそも、「自律神経とはなにか」ということを、はじめにお話したいと思います。体の不調がなかなか治らなかったり、ストレスが解消されなかったり、これらの悩みのカギを握っているのが自律神経です。人間の体には60兆個もの細胞があると言われていて、それらの細胞の間で情報を伝達しているのが「神経系」です。自律神経はその中の一つで、内臓を動かして血液を送るなど、私たちの意志とは無関係に体の働き、臓器をコントロールしているとても大事な役割を担っています。

 うまく機能している時は、心拍数や血圧がもっとも適した数値になり正常にはたらくため、心身にとってベストな状態になります。自律神経と心身のつながりは医学的にも存在が確認されており、自律神経が乱れれば、身体のコンディションにも不調をきたすことがわかっています。体の至る所にある末梢血管を例にとると、その周りにある平滑筋という筋肉を自律神経が動かしていて、血流をコントロールしています。

 ただこれらは、ストレスなど外部からの刺激に影響されやすい面もあり、自律神経がうまく機能しなくなると 体に様々な不調が現れてしまうので注意が必要です。

なぜ夏になると自律神経が乱れやすいのか

 自律神経は交感神経、副交感神経という2種類から構成されており、車にたとえるなら交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキです。交感神経の働きが上がると血管が収縮し、血圧が上昇します。そうすることで、エネルギッシュに動けるようになり、気持ちも高揚します。一方、副交感神経の働きが上がると血管が適度にゆるみ、血圧は低下します。するとリラックス状態になり心が穏やかになります。

小林弘幸
[順天堂大学医学部教授]

順天堂大学医学部教授
日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務後、順天堂大学小児外科講師・助教授を経て現職。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンスの向上の指導などに携わる。また、順天堂大学病院に日本初の便秘外来を開設した“腸のスペシャリスト”としても知られる。日常生活を少し変えるだけで、大きく健康効果が出る方法を、メディアを通じて発信し続け、『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム刊)『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎刊)など、ベストセラー著書も多数。


自律神経を整えると仕事がうまくいく 小林弘幸

重要な会議、締め切りの迫った資料、複雑な人間関係……。ビジネスパーソンは過度なストレスにさらされつつ、成果を出し続けなければいけません。では、ストレスフルな状況下で成果を出せる人、出せない人の違いは何なのでしょうか?

自律神経の第一人者として数々の著作があり、トップアスリートや著名人の健康指導に携わる、順天堂大学医学部・小林弘幸教授が、ストレスに振り回されずにハイパフォーマンスを維持する方法を解説します。

「自律神経を整えると仕事がうまくいく 小林弘幸」

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