手に入れたい現実を夢見ながら計画を立てることを大事にしています。成功法則や自己啓発などの原点のひとつでもあるジョセフ・マーフィーの教え、騙されたと思ってやってみてはどうでしょうか。その効果にびっくりするはずです。
思考法から発想術、文章術、読書術、プレゼン術、図解術、交渉術、成功哲学まで、本当に使える仕事術を1冊に凝縮した新刊『ビジネススキル大全――2時間で学ぶ「成果を生み出す」全技術』より抜粋し、紹介していきます。
紙に書いたことがほとんど現実になっていた
私は会社員時代にジョセフ・マーフィーの本と出会いました。成功法則や自己啓発などの原点のひとつだと認識しています。マーフィーの言う潜在意識の力には、根拠もないし、科学的証明もありません。オカルトめいていますが、私の心を妙に惹きつけたことはたしかです。
半信半疑ではありましたが、私はマーフィーの教えを実践してみました。マーフィーがいうには「思いを強くするために、成功した自分になりきって手紙を書くとよい」とあったので、「10年後の自分の姿」を紙に書いてみたのです。
しばらくすると、書いた内容などすっかり忘れてしまいました。
しかし、10年たって、そのときの紙を見つけ出したときにびっくりしました。書いていたことが、ほとんどその通りになっていたからです。
脳はその実現のために何をすべきかを常に考えている
私の知人に私と似たような経験をした人がいます。金融会社勤務のGさんは、将来の独立を見据えて事業計画を立てました。当時、Gさんはコーチングを受けていたので、そのコーチの勧めもあって、自分の計画がすべて実現したときの自分をより具体的に描いてみたのです。
Gさんの思い描いた未来はこんな内容でした。まず、カリスマコンサルタントになって全国を駆け巡っています。そして、ベストセラー本も発刊します。年収は3000万円を超え、外車に乗り、都内の高級マンションに住むといったものです。
イメージするだけでGさんは気分がよくなったといいます。そして、すべてを紙に書き出しておきました。ずっと、その紙のことは忘れていたのですが、あるとき、引き出しから出てきたというのです。
するとどうでしょうか。それらが、すべて現実になっていたのです。
潜在意識のことはよくわかりませんが、本気の願望は、意識していなくても、いつも心の片すみにあるのかもしれません。そして、脳が「その実現のために何をすべきか」を常に考えているのでしょう。
ですから、チャンスやきっかけがやってきたときに、見落とすことがなくなり、結果的に実現の可能性が高くなるのです。少なくとも成功者たちの大半は、紙に書いたことはすべて実現していると言ってます。