夢は願うだけでは実現しません。ただ、行動するには不安がつきまとうものです。一度しかない人生、願望を実現するために大事な6つのステップを紹介します。
思考法から発想術、文章術、読書術、プレゼン術、図解術、交渉術、成功哲学まで、本当に使える仕事術を1冊に凝縮した新刊『ビジネススキル大全――2時間で学ぶ「成果を生み出す」全技術』より抜粋し、紹介していきます。
思考が出発点となって夢が叶っていく
成功者のほとんどは無意識のうちにこのノウハウを実践しています。ナポレオン・ヒルの書籍が日本でも大ヒットしたことから、日本でもこのノウハウを意識的に実践して成功する人が次々と誕生しています。
著名なビジネス書作家や自己啓発系のベストセラー作家たちも、ナポレオン・ヒルの著作を読んで人生が変わったと自著のなかで明かしています。
実は、彼の教えを実践してきました。サラリーマン時代は「独立している」と紙に書いて1日2回読み上げていました。五感を通じて潜在意識に到達するまで、何度も繰り返し読むのです。
そうすると、独立してイキイキと仕事をしている自分の姿が脳裏に浮かんでくるようになります。それでも繰り返していると、「自分は独立して成功するんだ」という確信に変わります。さらに続けていると、それは信念になっていくのです。
この信念が自分を突き動かし、周囲をも動かしていきます。そうやって、夢が現実になっていくのです。すべては、最初の思考が出発点です。
協力者が現れたら夢は加速する
私の知人で外資系半導体メーカーに勤めていたIさんのお話です。Iさんは、このスキルに出会い「思考は現実化する」というメッセージに衝撃を受けました。そして、ナポレオン・ヒルのノウハウを忠実に実行したのです。Iさんは自分の夢を明確にし、紙に書き、口に出して言うだけでなく、友人にも語っていました。
数年後、まるで植物の種が大木に育つように、Iさんは夢に向かって進み始めます。大企業を辞めて渡米したのです。そして、前々から夢に描いていたことを始めます。現地で日本の子どもに勉強を教える学習塾をスタートさせたのです。
夢を語ると、「何かお手伝いさせてください」という人が現れます。だから、夢はどんどん言ったほうがいいのです。言った者勝ちです。協力者が現れはじめたら加速します。実現するのはあっという間でしょう。
この協力者のなかでも、特に密接に協力してくれるグループのことをナポレオン・ヒルは「マスターマインド」と呼んでいます。