寒すぎ、暑すぎ……。体感温度の差が溝を生む
全国で梅雨明けし、いよいよ夏本番。すでに夏バテ気味の人も多いのではないか。そんな暑い夏を乗り切る必需品なのが「エアコン」である。しかし、体感温度には個人差があるため、職場ではエアコンの設定温度を巡って攻防戦が繰り広げられることもしばしばだ。
「冷房の設定温度が低すぎて、体調を崩している」(20代女性)
「外回りから帰って来たときは、キンキンに冷えていないと、汗が止まらなくて不快になる」(30代男性)
寒すぎ、暑すぎ……。そうした体感温度の差が、職場の人間関係に溝を作っている。
筆者は男性だが、どちらかというと寒がり。以前勤めていた職場ではエアコンの設定温度が低くて、いつも凍えるような思いをしていた。当時20代前半だった筆者に発言力はなく、カーディガンを羽織って猛アピールしても、男性が多かった職場では相手にされずに、風邪を引いたこともあった。エアコンの設定温度は、会社内の階級闘争でもあるのだ。
筆者のように、職場で面倒くさい攻防戦を繰り広げている人は多いと思う。今回は、三菱電機ビルテクノサービスが20~60代以上の男女1000人を対象に実施した結果 (2016年7月7日発表)をもとに、職場で勃発する「エアコン温度攻防戦」について考えてみる。