ラニーニャ不発も猛暑の予測
いよいよ夏本番だが……
気象庁が7月11日に発表したところによると、今夏発生するとされていたラニーニャ現象が秋にずれ込むようだ。南米ペルー沖で海水温が低くなり、温かい海水が太平洋の西側に移動する。それによって日本列島が太平洋高気圧に覆われやすくなり、暑くなるというのがラニーニャ現象。そのラニーニャ現象のせいで今年は猛暑になるという長期予報が出ていたのだが、ラニーニャ不発であっても暑いことは暑いらしく、猛暑という予測に変化はないようだ。
都内ではほとんどの公立小中学校が7月20日から夏休み。今週末は夏休み最初の週末ということで、子どもを連れて出かける人も多いことだろう。電車の中吊り広告なんかを見ていると、「クールシェアのために、家にこもらず、商業施設に家族みんなで繰り出そう」なんてものがある。東急パワーサプライは25日、二子玉川ライズのイベントスペースで先着1万人にガリガリ君を配るそうだ。ちょっと欲しい。
そんなクールシェアの誘惑に目もくれず、エアコンを効かせたオフィスで黙々と仕事に打ち込む人もいるだろう。私もその一人なのだが、エアコンの恩恵を受ける同僚と違い、実はいま、毛布をかぶりながら仕事をしている。風邪をひいたからだ。要因はいくつか考えられるが、恐らくエアコンのせいに違いない。きっとエアコンが悪い。いつもは涼しくしてくれて本当にありがとうって感謝の気持ちでいっぱいだが、可愛さ余って憎さ百倍というか、よくも私の体を過剰に冷やしてくれたなと恨みのこもった目線を送っている。よくよく考えれば、ガリガリ君なんか食べている場合ではない。だって寒気がするんだもん。
オフィスの冷房設定
「ちょうどいい」はたった24%
私の職場には極少人数しか出入りしないが、それでもエアコンの設定温度について、「ちょっと暑くないっすか」「むしろ、ちょっと寒くないっすか」「何言ってんの、とけちゃうよ」みたいなやり取りがある。これが何十人、何百人もの人がワンフロアにいるようなオフィスでは、えらいことになるに違いない。想像どおり、エアコン設定温度戦争の熾烈な実態を明らかにしてくれたのが、三菱電機ビルテクノサービスが20~60代のビジネスパーソンを対象に行なったアンケート調査だ。