いずれも、その結果が本当に祈りの効果を実証しているかどうかについては論争があるようですが、アメリカで祈りの力についてまじめに研究されていることこそが高く評価されてよいのではないかと思います。

 誰かが困難な状況にあるとき、相手には知らせなくても、心から愛と祈りを送ってください。それはきっと相手の力になるからです。

心から祈ることで
ゆだねることができるのです

 困難に直面したり、何かに迷ったり、あれこれ考えても自分の力ではどうにもならないとき、あるいは答えが見つからないとき、私たちは自分を超えた存在に導きやヒントをお願いすることがあります。
 これは、問題や困難が起こっている次元を超えたところからヒントや答えを得ようとする祈りです。

問題や困難と同じ次元で考えていては、問題は解決しません。問題の次元を超えた意識によってのみ、本当の解決が見つかるのです。

 祈りはこのようなとき、とても大切です。私たちの意識をより高い方向へと集中させることができるからです。

 そのとき、私たちはより高い存在とつながり、自然と解決法が見えてくるでしょう。
 苦しくてどうにもならずに心の底から祈るとき、どこからともなく、『ゆだねなさい。そのままにしておきなさい。』という声が聴こえることもあるでしょう。

 しかし、多くの場合、はっきりとした答えや導きは現れないかもしれません。けれど、あなたが心から祈るとき、あなたはどこかで自分を捨て、大いなるものにゆだねているのです。
 そして、自然と心が落ち着いてくるでしょう。

 それもまた、祈りの効用なのです。