いつもの冷蔵庫の食材が簡単! 贅沢レシピに大変身!もう献立に迷わない!
「すごい」と話題沸騰中の志麻さん。処女作『志麻さんのプレミアムな作りおき』が大きな話題となり第8刷を突破。
ふだんお家で食べたことのない「タンドリーチキン」、「農家の野菜スープ」、「ラタトゥイユ」、「豚肉のビール煮」、「お米のニース風サラダ」、「ローストビーフ」、「アッシ・パルマンティエ」、「ハヤシライス」、「メンチカツ」、「チョコレートムース」など、フランス家庭料理から、和洋中、エスニック、おやつまで秘伝のレシピが多数収録され、ふだん料理をしない人でも、手早く簡単に作れてしまうというから驚きだ。
冷蔵庫にあるふつうの食材が、なぜ、ワンランク上の「簡単!贅沢レシピ」に変身するのか?
これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。
今回、編集部では、実際に志麻さんにお仕事を依頼している家庭の声を集め始めた
なぜ、ユーザーの方々は何度も志麻さんをリピートするのか。担当編集が改めてその謎に迫った。
(撮影:新居明子、構成:寺田庸二)

 いよいよ美人会計士インタビューも今回が最終回となる。
 取材を続けるうちに、志麻さんがやっていることは、日本文化の根底に触れていることなのではと思い始めてきた。
 つまり、日々みんなが多忙で家族が分断されがちな今、「作る時間より食べる時間を大切にする」という価値観を届けている志麻さんの存在意義が、リアルな形で浮かび上がってきたのだ。「食」を通して家族と家族を結びつける。子どもと大人の絆が深くなる。いよいよ核心に迫ろう。

美味しいものがある幸せ

「食べもののパワーってすごい!<br />家族を一つ屋根の下に<br />集めさせてしまうんですから!」<br />「伝説の家政婦」志麻隊長と<br />料理教室のゆかいな仲間たち  <br />志麻(しま)
大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュランの三つ星レストランでの研修を修了。その後、日本の有名フランス料理店で15年働く。家事代行マッチングサービス「タスカジ」に登録し、1年足らずで定期契約顧客数がナンバーワンとなる。予約表に登録すると30分以内に予約で埋まり、「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになる。各家庭に出向き、冷蔵庫にある食材で、フランス料理、和洋中など世界各国の料理に腕をふるう。各家庭の家族構成や好みにきめこまやかに応じた料理が人気でリピーターが絶えない。フランス人の夫と生まれたばかりの子どもと3人で暮らす。

「面と向かっては言えないけれど、今、志麻さんに伝えたいことってありますか?」
「はい。美味しいものがあると、すごくあたりまえだけど、しあわせになる。有り難うございます。ということです」
「有るのが難しい、と書いて、有り難う」
「本当ですね。みんなワイワイしながら、美味しいねー、と言い合う。日曜の昼下がり、家族3世代が一堂に集う。なんの制約もない。なーんとなく集まって飲んで食べて笑顔で楽しく。こんな風景が作れるのも志麻さんのおかげです。本当に感謝しています」
「なるほど。本当に、あたりまえがあたりまえでない世の中。ここだけが時間が止まったかのように、幸せルーティン空間が奇跡的にできている。これってホント、幸せなことですね」
「はい!」