「食べもののパワーってすごい！
家族を一つ屋根の下に
集めさせてしまうんですから！」
「伝説の家政婦」志麻隊長と
料理教室のゆかいな仲間たち

なぜ、トースターとフライパンだけで
ミディアムレアのロゼピンクに？

「志麻さんの手際で一番驚いたことってあります？」
「以前、この連載で触れた、香草が効いたラム（羊）料理（ペルシャード）を作った時、感動しました。ガスオーブンは使わず、トースターとフライパンだけで、ミディアムレアのロゼピンクになったからです。『他人の家のキッチンで、なんで完璧な火入れができるんだろう？』と、これはびっくりしましたね」
「それはすごい」
「実は、私、志麻さんのことを、志麻隊長、と呼んでいるんです」
「志麻隊長って？　初めて聞きました」
「そうですか。以前の連載で、トリッパのグラタンを紹介しましたが、あのレシピは煮込む手間がかかる。事前に、志麻隊長にトリッパのグラタンを作ってみたいと相談したところ、『前日に下煮をしておいてください』と言われまして、そうしました」
「なるほど。志麻隊長とゆかいな仲間たち、ですか」
「はい。志麻隊長についていきます」
「3回にわたり楽しいエピソードをありがとうございました。さくらさんの話がうまいので、色とりどりの情景が目に浮かぶようでした。ありがとうございます」
「いえいえ、こちらこそありがとうございました。また志麻隊長に、ぜひお願いしたいです」

　終始笑顔で穏やかにしっかりとお話しされるさくらさん。相当な頭脳の持ち主とお見受けしました。さくらさん、本当にありがとうございました。

　彩りあざやかで、冷蔵庫の少ない食材でできる志麻さん「プレミアムレシピ」の数々は、連載第1回を、ぜひご覧いただければと思います。