あなたは、アマゾンにどういう印象を持っているだろうか?「便利」?それとも「怖い」?「アマゾンエフェクト」という言葉がある。これは、簡単にいうとアマゾンが与える影響のことだ。影響先は、競合する企業だけではない。経済や産業など、もっと広い範囲を変える可能性がある。アマゾンは、経営学の革命である。近い将来、必ず経営学の教科書に載るだろう。アマゾンを研究することは、ビジネスの最先端を知ることであり、未来の社会を知ることだ。本連載では、成毛眞氏の最新刊『amazon 世界最先端の戦略』から、一部抜粋してアマゾンの戦略を解説する。

時代が変わったことに気づかない経営者たち

アマゾンに絶滅させられた企業とは

オンライン辞書ウィクショナリーの「アマゾン」の項目には、ギリシア神話に登場するアマゾン族、すなわち「背の高い、強く、運動的な女性」が名詞として掲載されている。

一方、動詞としては「amazoning」「amazoned」が取り上げられている。これはアマゾン族には関係ない。日本語にするならば、「amazoning」は「アマゾンしている」であり、「amazoned」は「アマゾンされた」である。ジェフ・ベゾスのアマゾンから派生してできた俗語だ。その意は「他を圧倒している」あるいは、「絶滅させられた」だ。

「アマゾンエフェクト」という言葉を聞いたことがあるだろうか。

ここ最近、『日本経済新聞』や経済専門誌などでさみだれ的に聞かれる言葉だ。一般名詞としてビジネスマンの中ではすでに認知されるようになりつつある。