李首相と握手する安倍首相Photo:EPA=JIJI

 戦後最悪の日韓関係のもと、韓国の李洛淵首相が文大統領の親書を携えて来日、10月24日、安倍首相と会談した。

 李首相は会談後、「会談結果に大いに満足した」(日韓関係筋)」と語り、同行した韓国政府高官も、「関係が悪化した7月以降、初めての高いレベルの会談。一つの分岐点だ」と、“成果”を強調した。

 だがその「内幕」をのぞくと、見えてくるのは、関係修復に期待する韓国と、険悪化の発端になった元徴用工問題で譲らない日本との温度差だ。

関係修復に前のめりの韓国
会談の“成果”強調

 24日の李首相と安倍首相の会談は、即位礼外交ラッシュとなった関係で、韓国側に与えられた会談時間は、10分だった。

 韓国政府は「もう少し、長くならないか」と申し入れたが、日本側は「他の国もすべて10分。韓国だけ特別扱いできない」と受け入れなかった。