銀座Photo:PIXTA

コロナ緊急事態宣言、再延長
経済回復、欧米より遅れ

 4月25日に東京、大阪など4都府県を対象として発令された3回目の緊急事態宣言は、その後、10都道府県に拡大されたが、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えられず、6月20日まで再延長となった。

 今回の3回目の緊急事態宣言では、飲食店への休業要請(酒類・カラオケを提供する飲食店が対象)に初めて踏み切るなど、休業要請の範囲では2回目よりも厳しい内容(図表1)だったが、病床使用率が高止まるなど医療体制のひっ迫は続いている。

 変異株の感染拡大やワクチン接種の遅れが原因だが、経済回復は中国や欧米にも大きく後れを取る状況だ。

4~6月期GDPは▲0.5%下振れ
21年度成長率+2.7%、回復緩やか

 こうした状況を踏まえると、4~6月期の個人消費は1~3月期から一段と落ち込む公算が大きい。

 図表1は、これまでの緊急事態宣言の期間や対象地域、規制などの内容を比較したものだ。