職探し再開で加速する米国の雇用回復、FRBのテーパリング開始は早まるかPhoto:PIXTA

米国では予想以上の雇用増
雇用回復が続くかがカギ

 6月の米非農業部門雇用者数は、市場予想を上回る85万人の雇用増加となり、株式市場もこれを好感した。雇用増加の原動力は、コロナ禍のダメージが大きかったサービス業で、半分はレジャー・ホスピタリティ産業によるものだ。

 ただ、コロナ前の雇用水準回復への道のりは、依然として長い。コロナ禍による失業者数は、金融危機時の倍以上の規模で、昨年2月から4月の間に2210万人が職を失った。今年6月時点でも、就業者数は依然としてコロナ前の680万人に及ばない(図表1参照)。

 今後の雇用回復ペースは、景気を牽引する消費の持続性を左右する。当面は、経済再開で消費への欲望が解放され、未曾有の規模で溜まった家計の余剰貯蓄が原資となって消費ブームとなる。ただ、消費好調が一過性で終わらないためには、雇用の回復が不可欠だ。