「今年こそは成長しよう」と思いながら、気づけば毎年同じ1年を過ごしている――。
そんな人に手に取ってほしいのが、ビジネス書『こうやって、すぐに動ける人になる。』(ゆる麻布著・PHP研究所)と、『ベンチャーの作法』(高野秀敏著・ダイヤモンド社)だ。時代と逆行するようなストイックな内容ながら、「今の時代に、ここまで忖度なく本質を教えてくれる本はない」「読んだ瞬間から、行動せずにはいられなくなる」と話題になっている。この記事では、著者のゆる麻布氏と高野氏が「2026年に成功する人の働き方」について語った対談から、その一部をお届けしよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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匿名で批判ばかりする「クソな人」の正体
――お二人ともご著書の中で「行動すること」を勧めていますが、そもそも行動できない人にはどんな特徴があると思いますか?
ゆる麻布(以下、ゆる) 「評論家」ですかね。
世の中「口だけの人」って、めっちゃ多くないですか?
高野秀敏(以下、高野) わかります。
ゆるさんみたいに評論もできるし仕事もすごい、という人もいるんですけど、評論“だけ”している人が本当に多い。
私もよくSNSで社会に対する意見や提案を投稿すると、凄まじく批判されます。
でもみんな、代案はないんですよ。
ゆる 日本人って匿名だと凶暴になりません?
そういう人って、失うもののない“無敵の人”が多いと思ってたんですけど、最近はそれだけじゃないなって気づいたんです。
もちろん、圧倒的に無敵の人が多い。
でもごく一部、それなりにちゃんと経営をしていて、お金も持っていて、頭も割といい、でも匿名のクソみたいなやつがいるんですよ。とくにXには。
「港区でつるんでる経営者、あれ、キツいですよね」
高野 なんでお金があるのに凶暴になるんですかね。
ゆる やっぱり、いろいろ満たされてないんじゃないですかね。
お金はあるけど、それだけ。みたいな。
港区界隈でずっと飲み歩いてる経営者たちを見ていても思います。
彼らが満たされているようには見えない。
高野 まあ、そうですね。満たされてはないですね。
ゆる 基本的に、寂しそうじゃないですか。
寂しそうで、満たされてなくて、仲間でつるんでる感じ。
あれ見てて、キツいなって思います。
ビジネスで結果を出せばみんなからチヤホヤされると思ってたけど、実際は、結果が出ても意外とチヤホヤされない。
上場企業の社長より、インフルエンスのある人のほうがチヤホヤされる。
その事実に気づいて、絶望するんですよね。
高野 本来は、人を認めることで初めて自分も認めてもらえるんですけどね。
でも、まずは「自分を認めてほしい」という人が増えていますよね。
ゆる これだけSNSが浸透していると、ビジネスで成功するよりもインフルエンスを身につける方が手っ取り早く感じちゃいますよね。
でも、ビジネスはできる人でも、その人自身がコンテンツとして素晴らしいかは別の話です。
その適正を見極めて戦略をとるのが大事だと思います。
「仕事力」が先か、「影響力」が先か?
――では、仕事でなかなか結果が出ない人が、「それなら影響力を身につけよう!」と頑張るのはアリだと思いますか?
ゆる ありなんじゃないですかね。
仕事力と影響力、僕はぶっちゃけ、どっちでもいいと思ってます。
両方を突き詰めるのはきついですけど、ベースとなるスキルは共通する部分があるので。
仕事を真面目にやっている人と、社内で影響力がある人がいたら、後者のほうが出世しそうなイメージはあるかもしれない。
でも、仕事だけ頑張っている人も、専門知識やスキルを磨けばいずれ注目されると思うんです。
突き抜けられるかは別として、それなりのインフルエンスは持てるはず。
高野 やっぱり仕事を頑張ってもらって、結果を出してもらいたいのが本音ですけど、でも、インフルエンスが先でもいいんじゃないかとも思います。
影響力を身につけると、おのずと周囲から「お前、目立ってるのに仕事では結果出てないじゃん」っていうプレッシャーをかけられるので。
そうなると、仕事でも結果を出そうと頑張れますよね。
「承認欲求モンスター」とは距離をとれ
ゆる 大事なのは割り切ることだと思うんですよね。
本来は仕事で結果を出せる人、出している人なのに、影響力まで求めようとするとしんどくなる。
港区界隈で遊んでいる経営者は、ビジネスで結果を出せないから、ああやって影響力を誇示しているんです。
仕事の結果で満たされない空白を、影響力で満たそうとしている。
「評論家」としてSNSを頑張ればインフルエンスは身につくかもしれませんが、それと仕事の結果は別物です。
だから仕事で結果を出したいと願うなら、ああいう見せかけだけの人たちに憧れる必要はありません。
むしろ、周りにいる「評論家」とは距離を置くべきです。
本の中でも、こう書きました。
――『こうやって、すぐに動ける人になる。』37ページ
結局、仕事で結果を出すには「行動」しかないんですよね。
ゆる麻布(ゆるあざぶ) 連続起業家
起業、経営、投資、会社売却に関する情報を全て本音で忖度無しで発信。M&Aやデジタルマーケティングが専門分野のIT屋。新卒でブラック企業に入社。理不尽な働き方を強制され、クズのような経営者、上司を数多く見てきた。退職後、一念発起して起業を繰り返し、現在は売上数十億円規模の会社を複数経営している。Xフォロワーはわずか半年で6万人に。経営者や投資家、ビジネスパーソンからいま最も注目を集めるインフルエンサーのひとり。お酒、美食、旅行好き。本書が満を持しての処女作になる。
高野秀敏(たかの・ひでとし)株式会社キープレイヤーズ代表取締役。東北大学特任教授(客員)。文部科学省アントレプレナーシップ推進大使。これまでに1.1万人以上のキャリア相談、4000社以上の採用支援をおこなってきたヘッドハンターかつ経営者。とくにベンチャー・スタートアップへの転職支援に特化している。エンジェル投資家、顧問、社外役員としても活動しており、関わる企業は176社。シリコンバレーの投資会社、バングラデシュの不動産会社と銀行の、設立当初からの株主にもなっている。「転職」「キャリア」についての著書多数。
(本稿は、書籍『ベンチャーの作法』に関連した対談記事です。書籍では「なにがあっても結果を出す人の働き方」を多数紹介しています。)









