部下から瞬く間に信頼される上司と、全然信頼されない上司の決定的な差Photo:PIXTA

「信頼残高ゼロ」から
どうやって成果を出すのか

 チームや部署、部門を率いるマネジャーが成果を出すには、自分一人だけではなく個々のメンバーのパフォーマンスやチームワークを向上させていく必要があります。その点で、マネジャー職の転職にはより高いハードルがあるといえます。

 しかも、以前『転職先でスピード出世できる人・できない人を分ける、入社後3カ月の成果』という記事でも指摘したように、転職後の即戦力人材は「さすが」と周囲に思われるアウトプットを短期間で出すことが重要です。

 では転職後、マネジャーがスピーディーに成果を出していくにはどうすればよいか。

 まず自覚しておきたいのは転職の場合、周囲からの信頼残高がゼロ、もしくはマイナスからのスタートになる点です。また、異動であれば職場は異なっても立脚する場所は同じ会社であり、組織文化や仕事のやり方など共通している要素は多いのである程度様子は分かるでしょうが、転職の場合、それがありません。

次ページ以降では、部下の信頼を得るマネジャーの特徴、避けたほうがよい取り組み方などを解説します。