ひろゆきが呆れる「生活レベルを下げられない人の特徴」ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

もっとも「難しいこと」

 世の中のあらゆることで、「これは難しい」と思うことはなんでしょうか。

 仕事や勉強は、やっていくうちに上達しますし、コミュニケーションに関することも慣れれば大丈夫になっていきます。

 ただ、お金に関することは、やはり感情が絡んで難しくなってしまうんですよね。

 そのなかでも、「生活レベルを下げる」ということが異様に難しいので、それについて見ていきましょう。

「固定費」を上げてしまう人たち

 基本的に、同じ会社で働いていると、徐々に給料は上がっていきます。

 そこで覚えてしまうのが、「生活レベルを上げる」ということです。

 このときに、「食費だけは1万円上げよう」とか「気になるサブスクに1つだけ入会しよう」とか、「変動費」に関するものに限るのなら、まだマシかもしれません。

 ところが、「家賃を3万円上げよう」とか「新車に乗り換えよう」とか、「固定費」に関するもので生活レベルを上げてしまいがちなんですよね。固定費として上げてしまったものは、その後、下げることが非常に難しくなります。なぜなら、「心理的な葛藤があるから」です。

上げた「プライド」は
なかなか下げられない

 固定費を上げてしまうと、

「俺は家賃20万円のタワマンに住んでいるんだ」
「私は高級外車のポルシェに乗っているんだ」

 というアイデンティティになってしまうので、それを手放すことは難しいんですよね。

 だって、たとえば「学歴や職歴がリセットされます」と言われたら、めちゃくちゃ嫌な気持ちになるじゃないですか。「タワマンから安いマンションに変える」「ポルシェから軽自動車に乗り換える」というのは、それと同じくらいプライドが傷つけられることなんですよね。

「生活レベル」と向き合うポイント

 ということで、そうならないためのポイントを2つ紹介しましょう。

 1つは、「全体的な生活レベルを上げない」ということ。百歩譲って生活レベルを上げるにしても、「この費目だけにする」「この趣味のお金だけは譲れない」と、1つのジャンルに絞ることです。

 お金で失敗する人は、「家賃を少し上げて、食事も少し贅沢にして、新しいサブスクにも3つくらい登録して……」と、全体的な生活レベルを上げてしまいます。そうではなく、1つに絞ってください。

 2つ目は、「生活レベルとプライドを切り離す」ということ。東京都23区に住んでいることがプライドになってしまうと、23区外や千葉や埼玉に住むことが「プライドを下げること」になってしまいます。そんな見栄を張らないことです。

 あるいは、「地域にこだわるのなら部屋にはこだわらない」とか「部屋にこだわるのなら地域にこだわらない」とか、交換条件を用意することです。それによって、全体的に固定費が上がることは避けられます。

 というように、生活レベルを上げることが自分の生活を苦しめてしまわないように賢く生きていきましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、40万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。