食後血糖値の急上昇を抑える「低GI食品」

前回、同じ食事でも食べる順番を工夫することで、食後の急激な血糖値上昇が防げることをお話しました。「懐石料理」のように、野菜や海草、豆類など「食物繊維」を多く含む料理をまず食べ、次に肉や魚などの「たんぱく質」の料理、最後にご飯などのでんぷん、「糖質」を食べるというものです。

 この順番で食べてみるとわかりますが、最後のご飯に行く頃には、かなりお腹が満たされています。いつもより少ないご飯の量でも満腹になるわけで、ご飯の量が減ればカロリーも減りますから、こうしたダイエット法があるのも納得です。

 食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、糖の吸収を抑える効果が大きいのは水溶性の方です。青菜、キノコ、海草やオクラ、納豆などのネバネバ食材に多く含まれています。これら水溶性の食物繊維を初めに食べておくと効果が高いのです。ちなみに不溶性の食物繊維はゴボウ、ブランシリアルなどに多く含まれています。

 食後の血糖値を急上昇させない、つまり老化を促進するAGE(終末糖化産物)をなるべく発生させないようにし糖化を抑制する食事法には、「懐石食べ」の他に「低GI食品」を選んで摂るというものがあります。

 GI(グリセミック・インデックス)値とは、食後の血糖値の上昇を数値化したものです。この数値が低ければ、同じカロリーの食事でも、食後血糖値の上昇が抑えられるのです。