日銀はすでに8年近くにわたり、異次元緩和を続け、国債やETFを大量に買い入れ、マイナス金利まで導入している。欧米の主要中央銀行も、リーマン・ショック以降、金融政策運営の大幅な変更を余儀なくされてきた。彼らの政策運営は日銀と同じなのか、違うのか。違うとすればどこがどう違うのか。現下のコロナ禍に至る各中銀の政策運営を振り返りつつ、わが国を含む各国経済に、どのような影響やリスクを及ぼすのかを改めて考察する。