様々な社会基盤や産業モデルなどの「前提システム」が壊れ始めている今、学校で教わる知識ではこの先、戦っていけない。また、情報の価値がますます安くなり、誰もが簡単に情報を入手できる時代、もはや「知識」だけでは武器にならない。この先必要なのは、現行のシステムを批判的に考えられる力であり、それを自力で学び取る独学のスキルである。『知的戦闘力を高める 独学の技法』は、哲学科→美術史修士→電通→BCG→ヘイグループという異色のキャリアを歩み、MBAを取らずに独学で外資系コンサルタントとして活躍する山口周氏が、限られた時間の中で、いかに費用対効果の高い「戦う武器」を手に入れ、実戦で手足のように使いこなすかについて、「戦略」「インプット」「抽象化・構造化」「ストック」の4つのステップから体系化した1冊。お飾りの知的武装ではなく、知識を「使いこなす」ための超実践的な方法を紹介する。この連載では、同書から一部を抜粋・加筆して公開。