2022年8月24日に逝去した稲盛和夫氏は、若くして創業した京セラを世界的企業に成長させ、第二電電(現KDDI)を設立、破綻の淵にあった日本航空を再生するなど、その多くの功績から「経営の神様」と称えられた。また、生前多くの著書を通じて卓越した経営哲学を説き、国内外の経営者、ビジネスパーソンに多大な影響を与え続けた。著書『働き方』は、2009年に出版され、版を重ねながら今や30万部を超えるロングセラーだ。今回、本書の1章 「「心を高める」ために働く――なぜ働くのか」全編を5回に分けて掲載していく。