福田赳夫が、総理引退後、世界人類の将来を見越して通称「OBサミット」を立ち上げる。本来なら思想的には相いれないはずの西ドイツの元首相ヘルムート・シュミットとともに、環境問題から戦争、核問題、貧困などあらゆる分野で自国の利益を超え国際社会に提言し続けた。通訳として、事務局責任者として、裏舞台までもつぶさに見て、記録してきた著者が綴った、国際政治の歴史の一端が垣間見られる貴重な書籍から、その一部を紹介します。