第9回
【農政改革(下)】今秋の米価暴落が試す安倍政権の改革本気度
山下一仁
規制改革会議の改革案は、農協の意向を無視できない自民党によって、骨抜きにされた。だが、もうひと波乱起こるかもしれない。今年の秋、米価暴落が…
2014.8.7
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉が大詰めを迎えている。TPP反対派の一大論拠は、TPPを認めれば、日本の農業が崩壊して、食料自給率の低下を招き、食の安全が脅かされるというものだ。しかし、今の農業や農村は都会人が抱くイメージとは全く異なっている。農政や農協がこうしたイメージを活用して自らの既得権益を守ってきた結果、日本の農業は衰退の道を歩んできた。農業問題で当代随一の論客であり、農業界でも“農業ビッグバン派”のリーダ―と言われる山下一仁キヤノングローバル戦略研究所研究主幹が、農業の発展を阻害してきたこれらの要因を明らかにし、そのくびきから解き放たれれば、農業立国は可能なことを明らかにする。
第9回
山下一仁
規制改革会議の改革案は、農協の意向を無視できない自民党によって、骨抜きにされた。だが、もうひと波乱起こるかもしれない。今年の秋、米価暴落が…
2014.8.7
第8回
山下一仁
去る6月、政府はアベノミクス第三の矢である「成長戦略」の目玉の一つとして、農業分野の規制改革を決定した。本稿では2回にわたり、その狙いと行…
2014.7.29
第7回
山下一仁
戦後政治における最大の圧力団体であるJA農協は、その独占的地位を活用して、今や農家の利益よりも組織の利益が優先し、日本農業の高コスト体質を…
2014.2.5
第6回
山下一仁
農業立国を実現するには経営規模を拡大する必要がある。それを阻害しているのが1952年にできた「農地法」。農地を集約し規模拡大を実現するには…
2014.1.22
第5回
山下一仁
これから3回わたりいよいよ日本が農業立国の道を歩むための方策を論じる。この道を実現するために改革すべき政策とは、高米価、農地法、農協制度と…
2014.1.8
第4回
山下一仁
自民党は、コメなど5品目を関税撤廃の例外とし、これが確保できない場合は、TPP交渉から脱退も辞さないと決議した。だが、関税撤廃し減反政策を…
2013.12.25
第3回
山下一仁
自民党は、コメなど5品目を関税撤廃の例外とし、これが確保できない場合は、TPP交渉から脱退も辞さないと決議した。だが、関税撤廃し減反政策を…
2013.12.11
第2回
山下一仁
農協、農水省、農林族議員から成る農業村の人たちは、都市市民の農村に対する古いイメージを利用して、高い関税や農業保護を維持するための様々な主…
2013.11.27
第1回
山下一仁
今の農業や農村は都会人が抱くイメージとは全く異なっている。都会人が信じている「農村伝説」の正体を明らかにし、いかに一般国民が抱いている農村…
2013.11.20