週刊ダイヤモンド編集部
第58回
「審査会を通りませんでした」。新日本監査法人の担当者からのこの一本の電話により、中堅不動産会社・モリモトの命運は決定された。同社はこの時点で事実上の経営破たんに追い込まれてしまったのである。不動産市況が悪化の一途をたどるなか、新興不動産企業が監査法人による「監査意見不表明」によって窮地に追い込まれるケースが続出している。これまで金融機関による「貸し渋り」「貸し剥がし」に恐れおののいて来た企業にとって、このような状況はまさに“とどめ”を刺されるに等しい。にわかに厳格化する監査の背景には、いったい何があるのか?

第255回
脱・石油のオバマ政権でも止まないバイオエタノールへの逆風
環境重視のオバマ政権がいよいよ始動するとあって、代替エネルギービジネス離陸への期待が高まっている。だが、ことバイオエタノールに関しては、淡い期待で終わる可能性がある。

第254回
国家が国民を選別する新方針?地デジ支援はNHK契約が条件に
総務省は、現行の地上アナログ放送が見られなくなる事態に際して「生活保護受給世帯には“簡易型チューナー”を無償配布する」という方針を打ち出してきた。そこに今回、新しく“特定の条件”が加えられた。

第62回
浅田真央達成感を味わうために勝ちたい
「ミスを引きずるような試合があったからこそ、今は滑りに集中することができる」。張り裂けそうな動揺を一瞬にして静める、その心の強さはどこからくるのか。

第60回
急拡大の秘訣は、携帯広告代理店事業とともに展開したモバイルコマース事業と商材卸事業を一体化したビジネスモデルにある。近藤社長はモバイルコマースのナンバーワン企業にすると決意を語る。

第253回
日本の放送局は昨秋、ひっそりと“放送免許”の更新を受けていた。なにより不思議なのは過去必ず行われていた「再免許ヒアリング」がなかったことだ。背景には実は地デジ問題がある。

第79回
第一三共の命運握る“大型新薬”先送りされたFDA審査の行方
2度にわたり待たされた第一三共の大型新薬「プラスグレル」の米食品医薬品局(FDA)の承認審査。3度目の期限まで1ヵ月を切った。第一三共の命運を握る期待の新薬は、どんなスタートを切るか。

第44回
世界経済の混迷が深まる中、IMFやドル基軸通貨に代わる「ブレトンウッズⅡ」体制の構築を求める議論が欧州を中心に高まっている。一部には、昨年11月に開かれたG20を新体制の推進母体と見る声もある。だが、元財務官の内海孚氏は、現在のG20はブレトンウッズ体制の代替となりえないと言う。

第78回
東京海上と損保ジャパンの次の“標的”は日本興亜
三井住友海上、あいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険の3社が今秋にも経営統合する意向であることが明らかになった。今後注目されるのは、東京海上と損保ジャパンの動向で、その標的は日本興亜損害保険である。

第252回
初売りセールの“明と暗”福袋にも実需志向が鮮明に
昨秋から消費環境が冷え切った小売り業界。百貨店では“購買意欲喚起”に賭けた初売りセールだったが、フタを開けると、売上高は軒並み減。“低価格需要型”福袋がよく売れ、福袋からも世相が読みとれる。

第251回
“砂上の楼閣”の日米株価上昇投資家のリスク回避志向は続く
新年の株式市場は復調の様相を見せている。しかし、その足元は危ういと言わざるをえない。なぜなら、信用リスクは増大したままで、投資家のリスク回避志向はいまだ解消していないからだ。

09/01/17/号
食品・外食、60兆円産業をリポート群雄割拠の業界に“激変”が起こる!?
「80年の人生のうち10年分は食事をしている」と言われるほど、食は我々にとって重要なもの。しかし、食品・外食産業のパイは年々減っています。今週号では、各社の「生き残り戦略」をつぶさにリポートします。

第77回
またぞろトヨタ系ディーラー大統合の噂が広がっている。新型「プリウス」も全系列店で扱うことが決まっており「統合への第一歩」という指摘も。背景に未曾有の金融危機があるだけに真実味を帯びるが…。

第61回
野口孝仁形ではなく気持ちをデザインする
雑誌はトレンドを仕掛ける側にある――。野口は美大受験を止め、編集デザインの道を探った。「ポパイ」のアートディレクターにアポを取り、ただ働きで構わないと迫った。

第59回
テクノアルファは、半導体製造装置や電子材料などの商品を顧客のニーズに応じて加工し、販売している。「モノを右から左に流すのではなく、付加価値をつけていくことが強みだ」と松村社長は胸を張る。

第76回
本社で外国人社員に総合商社魂を叩き込む伊藤忠の裏事情
伊藤忠が本社の全営業部門に外国籍社員の受け入れを義務付けた。国際化では抜きん出ていると思われがちな商社だが、実は伊藤忠に限らず、海外の人材活用ではメーカーに対して遅れをとっていた。

第250回
原油価格急落で財政逼迫!正念場に立つ湾岸産油国
去る12月17日、石油輸出国機構は、日量220万バレルもの大幅減産に踏み切った。産油国にとっては手痛い打撃だ。驚くことに、現状の原油価格を前提にすれば、財政赤字に転落してしまう国すらあるというのだ。

09/01/10/号
物価が下がり、雇用不安が襲いかかる!「デフレ再来」の実態を密着レポート
正月早々明るいテーマではありませんが、2009年第1号の特集は「デフレ再来」です。景気後退により、値下げ、利益減、人員削減という「負のスパイラル」に再び突入した各業界の「悲鳴」を密着リポートします。

第39回
世界の政財界トップが愛読する英経済誌「エコノミスト・ロンドン」の元編集長で現在国際ジャーナリストとして活躍するビル・エモット氏はここ数年、米国発の金融危機に端を発する主要各国のデフレリスクについて警鐘を鳴らしてきた。1990年代の日本のバブル崩壊とその後のデフレ入りを予見した炯眼の士に、世界同時デフレの可能性を聞く。

第60回
福里真一「ニュースと対極のものを作りたい」
「ニュースと対極のものを作りたい」。そこから生まれたのが、「BOSS」のCMだ。宇宙人ジョーンズの鋭い洞察力は、「観察者として生きてきた」自身か。
