相沢光一
第112回
日本の夏の風物詩、高校野球の地方大会(県予選)がたけなわだ。高野連の調査によれば、今年度の全国の高校硬式野球部員数が13年ぶりに減少に転じたという。少子化と高校の統廃合が進み、今後もこの流れは続きそうだ。

第111回
スペインの初優勝で、激闘に幕を降ろしたW杯南ア大会。地力がなければ勝ち抜けないのがW杯、ということを証明した大会であった。また、守備を重視した戦いをするチームが多く、その是非も問われた。

第110回
W杯もいよいよ大詰め。残る準決勝・決勝では、さらに魂のこもったプレーが期待できるだろう。それをどう評価するかは見る人次第。メディアや解説者の意見に惑わされることなく、自分の目で判断し楽しみたい。

第109回
決勝トーナメントへ進出した日本代表のチャレンジが、いよいよ始まる。最初の壁として立ち塞がるのが南米パラグアイだ。FIFAランキング的には45位対31位で格上挑戦ということになるが、少しも怖れることはない。

第108回
W杯で1勝1敗の日本代表。次戦は引き分けでも得失点差の事情で決勝T進出が決まる。グループリーグはこうした勝点や得失点差を巡る思惑に着目すると面白い。とくに決勝トーナメント進出がかかる第3戦は最高のヤマ場だ。

第107回
注目のカメルーン戦は1-0で日本が勝利した。直前の強化試合は4戦全敗と勝負弱さをさらけ出し、岡田監督の選手起用や戦術における迷走もひどかった。大半のファンは「勝てっこない」と内心で思っていた。

第106回
FIFAワールドカップ・南アフリカ大会の開幕が目前に迫ってきた。出場32ヵ国で総数736人。ところで彼らは現在、どの国のリーグでプレーしているのだろうか。W杯に出場する選手が多いリーグは、当然レベルも高いことになる。

第105回
W杯直前の日本代表強化試合、イングランド戦は1-2の敗戦に終わった。敗れるのは大方の予想通り。が、内容的には良い意味で予想を裏切った。ファンの中には「日本代表をちょっと見直した」という人も多いのではないだろうか。

第104回
普天間基地問題が県内移設という新局面を迎えたことで人々の目が沖縄に注がれている。とはいえ当コラムは政治ではなく、スポーツのことを述べる場。基地といっても米軍のではなく、「スポーツの基地」としての沖縄について触れてみたい。

第102回
今年のゴールデンウイークの観客動員で、興味深い数字がある。日別の総観客動員数だ。単純に比較することはできないが、サッカーを見た人の数がプロ野球観戦者を8万人近くも上まわった日があった。

第100回
今週の金曜日、女子プロ野球がスタートする。NPBの人気に陰りが出ているうえ社会人・クラブチームには元気がなく、独立リーグも経営に四苦八苦しているこの時期に、さらにマイナーな女子野球のプロ組織をなぜ立ち上げたのか。

第99回
サッカー日本代表の評価がボロボロだ。とくに岡田監督はサンドバッグ状態といっていいほど叩かれている。多くのファンは「出場決定からこれまで何をやっていたんだ」という気持ちになっている。

第98回
フルイニング連続出場試合の世界記録を更新中の阪神・金本知憲外野手の右肩が深刻な状態であることが明らかになった。治療法は安静にすること。だが、金本はフルイニング出場を続けている。

第97回
横浜ベイスターズ・島田誠ヘッドコーチが、「凡退したらベンチ裏にある物を破壊してもいい」と開幕に当たって選手に珍指令を出した。選手は闘争心をむき出しにして戦ってほしいという思いがコーチにはあった。

第96回
ファンにとって、どのチームにも優勝の可能性がある今はワクワクしないではいられない時期だ。が、昨年と変わり映えしない状況は「新鮮な話題がなければあまり見ない」というレベルのファンには退屈である。

第95回
95年に野茂英雄がドジャース入りしてからの16年間、MLBでプレーした日本人選手は41人にのぼる。MLBには計30球団があるが、このうち日本人選手がプレーしたことがあるのは26球団にまでなった。

第94回
Jリーグが開幕した。あまり注目されていないが、リーグに新たな流れも生まれている。韓国・北朝鮮国籍の選手が増えているのだ。J1は昨年の14人から23人に、J2は20人から35人に増えている。

第93回
バンクーバー五輪が幕を閉じた。浅田真央とキム・ヨナの日韓対決が注目されたこともあって、「日本はなぜ韓国にメダル獲得数で後れをとるのか」という話題が頻繁に取り上げられている。確かに韓国の躍進は目覚ましい。

第92回
オリンピックでハーフパイプの国母和宏は「問題児」ぶりで時の人になってしまった。突っ込みどころ満載だったため目立たなかったが、注目すべき発言があった。「自分にとって五輪はスノーボードの一部であって特別なものではない」である。

第91回
仕事柄、選手名鑑は毎年数種類を購入するが、週刊ベースボールの増刊「プロ野球全選手写真名鑑」は過去22年間分を保存している。これらを見比べたところ、時代とプロ野球界の微妙な変化が読み取れた。
