
樋口泰行
最終回
「今月の主筆」の樋口泰行さん(日本マイクロソフト 代表執行役 会長)の真骨頂は、何があっても逃げない泥臭さにある。しかし、かつては「内向き」な青年だった。そこにいったい、どんな転機があったのか。

第3回
企業の大変革をリードするトップとは、どのような資質や能力を備えた人材であるべきか。ビジネスモデルが5年と持たず、グローバルな戦いを強いられる今の時代では、トップの人材像を明確にして育成策を練り上げておくのは持続的な成長のための喫緊の課題である。

第2回
私は日本HPの社長時代から、マイクロソフトの評判は十分に知っていた。しかし入社すると、「おい、おい、本当かよ」と思うことの連続だった。パートナー企業への挨拶回りで異口同音に指摘されたことが二つある。一つは「顔が見えない会社」であり、一つが「(様々な角度の)品質」だった。

第1回
企業成長の最大の原動力は成功体験だ。同時に、企業改革を阻む最大の壁もまた成功体験である。振り返れば、私が社長を務めたダイエーもマイクロソフトも、そのような“宿命”から逃れられないでいた。何が組織の衰退を招き、変革を阻むのか。

社長の愚直すぎる熱意を陰で支える「通訳」の存在
去る7月1日に社長交代の人事が行われた日本マイクロソフトで、2008年から7年以上にわたり社長を務め、代表執行役 会長に就任した樋口泰行氏。『「愚直」論』など過去の著作では内気で話し下手な性格を自認してきた樋口氏だが、そんな彼のメッセージを社内外に伝えるスペシャリストとして活躍してきたのが、同社のエバンジェリストである西脇資哲氏だ。プレゼンターとしての西脇氏の評価は、IT業界内ではつねにトップクラスで、最近では新著『プレゼンは「目線」で決まる』でも注目を集めている。愚直な情熱を持った経営トップと、それを伝えることに徹してきた部下――絶妙なコンビネーションを見せてきた二人のスペシャル対談をお送りする。(聞き手・構成:藤田 悠/写真撮影:宇佐見利明)

第5回
樋口氏×米倉誠一郎氏(一橋大学イノベーション研究センター所長)対談。今回の【後編】は、ビジネススクールと現場の違い、企業カルチャー改革の重要性について語る。

第4回
樋口氏×米倉誠一郎氏(一橋大学イノベーション研究センター所長)が対談。今回の【前編】では、ダイエー変革のカギを担った「野菜の鮮度向上プロジェクト」の戦略と、トップのあり方について語る。

第3回
経営者の諸先輩方がアドバイスしてくれたように、経営の原点は現場にあります。ダイエーの社長を務めて改めて感じたのは、現場をマネージした経験こそがリーダーを育てるということです。

第2回
ダイエー再建は時間との戦いなので、後ろ向きの施策と前向きの施策を同時に進めざるを得ませんでした。そのため、店舗を閉鎖しながら、片一方で進軍ラッパを吹くという矛盾を抱えることになりました。

第1回
ダイエー前社長である樋口泰行マイクロソフト日本法人COOの講演録第1回。再建を期待されダイエー社長に就任。しかし小売業界全体が厳しい状況に置かれていた。樋口氏に立ちはだかった課題とは。
