Photo by Satoshi Tomokiyo
岡山県赤磐市の山中にひっそりと佇む「熊山遺跡」は、謎の多いの古代遺跡の一つだ。一見するとピラミッドを思わせる、意味深な構造のこの遺構は、一体いつ誰が何の目的で設置したものなのだろうか。周辺情報からその正体に迫りたい。(取材・文・撮影/フリーライター 友清 哲)
トレッキングで人気の低山を登ると
山頂に突如現れる石の構造物
岡山県赤磐市に、熊山という山がある。標高508メートルの低山だが、山頂の展望台からは瀬戸内海に浮かぶ小豆島まで見渡すことができ、トレッキングスポットとして界隈で人気を博している。
この熊山にはもう一つ、知る人ぞ知る見どころがある。登山道を登り、山頂に到達すると眼の前に突然現れる、謎の構造
「熊山遺跡」と名付けられたこの遺構は、高さは約3.5メートル、基底部は一辺が約12メートルと、それなりに大きなものだ。木々に囲まれた威容は物々しく、そして実にミステリアス。日本版ピラミッドと考えたくなるのも、無理からぬことだろう。
熊山の山頂に佇む熊山遺跡。階段状の石積は何を意味するのか?







